池田清彦さんの本を読んだ。
8月下旬から体調を崩して1週間仕事を休んだ。コロナかと心配したが、コロナではなかった。
その後仕事に復帰したが、休んで寝ていたのでなかなか力が入らなかった。
2週間ほど薬を飲んでいたのでそのせいもあったかもしれない。
やっと先週になり元に戻ってきた感じだ。昨日はしばらくぶりにプールにも行ってきた。
この間世情では、安倍元首相暗殺や元統一教会、コロナの増加と報告の見直し、五輪汚職事件など、
騒がしく、休んでいても鬱屈のたまる日々であった。
そんな時、前に買っておいた池田さんのエッセイ集を見つけたので読んでみた。
この本のもとは、2002年5月から2004年10月までに「本の旅人」に連載したものという。
20年近くたっているのだが、あとがきに書いてあった「戦後60年、日本の社会システムは老朽化
して崩壊寸前だが、これに代わるべきどんなシステムを作るべきかについて、政府も国民も明確な
ビジョンを持てないでいる。このままでは国の借金は臨界点を越え、国民の間の貧富の差はますます
開き、いずれクラッシュは免れないであろう。」と書かれていた。20年たってもそんなに変わらず
というか、より悪化してきているのではないか。これが書かれた後には、2011年の東日本大震災
、原発事故、感染症コロナウイルスの爆発的拡大、ウクライナ戦争と、とてもそれまでには予想が
できなかったことが頻発しすぎている。
さて、我々はどうすべきかと、池田氏は八方ふさがりの中で元気を出そうと書いたエッセイであった。
(書いたのは最初にも言っているが2002年から2004年である)
30篇のエッセイが書かれていたが、どれにも科学的知識に基づいた池田氏の見識と独特の私見があり
鬱屈していた気分も相当解消して、元気をいただけた。
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