郷が杜備忘録

旅行や読書と日々の行動の記録。
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ザイム真理教(森永卓郎著)

2024-01-24 | 読書
アベノミクスが行われ、異次元緩和が実施され、日本経済の動きについては、ずっと気にかけていた。
かつてから、その行動原理に共感を持っていた森永卓郎さんが、日本経済に警鐘を鳴らす本を書いたというので、さっそく手にとってみた。

この本が発行されたのは、2023年6月1日であり、私のは10月12日発行の12刷である。
短い月日の間に、だいぶ増刷されたようだ。
あとがきにも書かれているが、出版は軒並み断られたという。テーマがまずくて、大手はどこも断ったようだ。そんななか、三五館シンシャだけが引き受けてくれたという。

この本を読んで、私も信者であったとわかった。というのも、ザイム真理教の教義は「財政均衡主義」とのことだった。
私たちはいままで、財政赤字は拡大しており、このまま放置すれば、将来世代に負担を先送りすることになる。国債残高が増えており、国債の信任が失われれば、通貨や金融に悪影響を及ぼす。社会保障費は増大してゆき、それを補うためには消費税引き上げが必要。などということを教えられてきて、それを信じてきた。
この事の中には、負債が資産より多いので、借金を返せなくなるようなことを言っているが、森永さんのよれば政府には資産もあるので、本当の借金はそんなに多くはないという。拾い上げれば資産はもっとあるので、我々は騙されているという。
「財政均衡主義」で国民を騙し続け、増税を進めて、自分たちの使える分を確保しようというのが、財政省のやり方のようである。
そこには、サポーターと親衛隊がおり、大手マスメディアと富裕層がサポーター、親衛隊は国税庁である。
税負担は国民から取り、富裕層は優遇されるのがこの国のやり方である。消費税しかり。
それに対抗するのは、江戸時代の「一揆(いっき)」か「逃散(ちょうさん)」しかない、というのが結論のようである。
国は江戸時代の悪代官のように「百姓と菜種は絞れば絞るほど取れる」と、国民から税を搾り取るつもりなのである。

お金には権力がある。お金があるところにへつらうものがいる。お金を握っているとみんなついてくる。(パーティー券しかり)

皆さん、気をつけましょうね。
騙されないように!

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