歴史と旅に関する本が大好きである。
この本の著者、五味文彦氏は日本中世史専攻の教授である。
この本は、人、山、食、道をキーワードに「地域の力を歴史に探る」旅を、著者が現地をめぐりながら
まとめられたものである。
1 人
(1) 芭蕉 (2) 連歌師宗長 (3) 菅江真澄 (4) 若山牧水
2 山
(1) 筑波山 (2) 立山 (3) 白山 (4) 六郷満山
3 食
(1) 讃岐うどん (2) 若狭もの (3) 佐渡の味覚 (4) 宇都宮餃子
4 道
(1) 四国巡礼道 (2) 山陽道 (3) 山陰道 (4) 会津街道
これらの中では、1の(3)の菅江真澄の津軽地方と2の(4)の会津街道が身近な土地でもあり、
以前に旅行で出かけたこともあるので、興味深かった。
五味氏は、その土地を見るとき、そのエリア、地域の地理的な面と、その土地の歴史を併せながら
観察しており、面白かった。
特にその土地に関する古文書や考古学的出土物、民族伝承などにも詳しく、それらを踏まえて現地を
見ており、私も地図などを見ながら、かつて行った時のことを思い出しながら楽しめた。
ほかの土地も行ったことがあるところもあるのだが、著者ほどに詳しく見ることもできなかったので、
次回訪ねるときには、この本を参考にもう少し深く地域の歴史を鑑賞したいものである。
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