皆様、おはようございます。
やっと関東でも梅雨が明けました。
今朝はまさに夏という雰囲気の空が広がっています。
夏休みに入って、行き帰りの電車も学生が目立つようになっています。
その電車で帰宅する途中、こんなことがありました。一週間ほど前のことです。
途中のどこかの駅から若い男の子が隣に来てどすーんと座りました。
しばらく落ち着かない様子で、一駅過ぎたあたりから彼の右隣の女性の腕に触れ始めました。
「お母さんさわっちゃった。」
そう彼が言うと、しばらくして女性は席を立ってどこかへ行ってしまいました。
それからまたしばらくして、今度は私の腕を触ってきました。
「お父さんさわっちゃった。」
どう、対応していいかわからなかったけれど、そのまま自分は平静を保つようにしていました。
彼はその次の駅あたりで降りて行きました。
降りる前に、私の前に来てこういっていきました。
「おとうさんにさわってうれしい、おとうさんにさわってうれしい。」
にこにこしながらそう言って降りていきました。
周りの人は、みな怪訝な顔をしていました。でも私は、彼が降りて行ったあと、優しい空気を感じました。
人に触れただけうれしいなんていう気持ちは私はすっかり忘れていました。
昔は、仲のいい友人などと手を合わせて挨拶したりしていたし、例えが悪いのかもしれないけれど、
イヌや猫などは、十分に心を許すと体をくっつけてきますよね。
もちろん、社会のマナーとして他人触ることは非常識という考え方になっていて、私が知らない女性を触ってしまったら、
当然、怒られてしまうのだけれど。
ともかく、彼は後々になって考えるほど、天使のようであったと思います。
そっと、触れられただけだったのです。こんなおっさんが触ってもらって感謝されることはもうないでしょう。
先日の事件。報道からの情報でありますが、生きていて意味がない。本当にそういうことを言ったのならばそれは明らかに間違いであると思います。
それでは、皆様暑さに気を付けてお過ごしください。