
国際フォーラム(東京都千代田区)
こんにちは。
今日も皆さん、ありがとうございます。
脳に関するお話。
「毎日なにかしらの形で、必ず言葉に触れている」という方が大半だと思います。
脳はもちろん、言葉を咀嚼(そしゃく;かみ砕いて採り入れること)して物事の理解をするわけですが、
実は、人間の脳には押しなべて弱点があるのです。
それは、「主語」と「否定語」という概念がないということ。
わかりやすく例を挙げてみます。
・私が食べた昼ご飯はおいしくなかった
・サキさんが食べた昼ご飯はおいしかった
この2つ、全く別の文章じゃないですか。
…でも、脳的には「ご飯はおいしかった」という理解になるそうだ、ということなんですね。
さて。
この学説なり脳科学なりって、結構いろいろと紹介や推奨をされたりしています。
だからこそ、
「否定語はやめましょう」
「お願い事は具体的に」
こんなアドバイスがいろいろな場面でなされるわけですが、
私はふと、思ったんです。
☆ ☆ ☆
私自身が異常に苦手なんですけど、
「口の悪い人」とか「言葉の選び方が合わなかったり、汚い人」って、
どこに行ってもいるじゃないですか。
もちろんそんな人を見て反面教師にしたり、
あるいは関係は最小限に留めて、必要以外は無視を決め込むのは、
不愉快であればあるほど、ごく自然なことです。
後述しますが、もし「器の大きい人になりたい」という理想があるにせよ、
そんな人に真正面からぶつかるのは、実は得策ではありません。
話を戻します。
「「口の悪い人」には、好き勝手言わせておけばよい」という考え方は、なんのいわれもありません。
気に入らないことに不必要に意識を向けることはない。
しかし、「脳の性質」を考えた場合、
「口の悪い人」と「主語や否定語を理解できない」ということが合わさると、
「脳や精神、心が不健康になりやすいのではないか」という推察を、私はしてしまいます。
だからこそ、脳の性質を併せ考えればこそ、
口の悪い人とは距離を取ったほうがよいし、
嫌な言葉を聞かされ続けた日は「綺麗事」でもよいので暖かい言葉に触れて、
くたびれてしまわないようにあらかじめリスクマネジメントをしておくとよい気がします。
もちろん、「人のことを言えた身じゃないよ」と指摘をされる前に、
出来るだけ優しく易しい、かつ美しい言葉を使う心掛けは必要です。
しかし人間、言葉に触れ続けている限り、
心や精神もそれに左右されているのは事実。
「不用意な言葉」なんて、誰だって好き好むわけがありません。
皆さんの「元気」にくみすればと思います。