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池上梅園の梅(東京都大田区)
こんにちは。
今日も皆さん、ありがとうございます。
やたらケチをつけたり、ことにつけ「自分のほうが上だ」と強調してくるような人、
つまり、「勝ち負け」に異常にこだわる人って、
皆さんの周りにはいるでしょうか!?
あるいは、負けず嫌いの度合いが強く、
こちらの側がたまたま「勝って」しまったというだけで、
急にブスッとして不機嫌になってしまう、
こんな人に手を焼いた経験はないでしょうか!?
もちろん、頭のよい皆さんはお分かりだと思うのですが、
「青筋立てて、取るに足らない目先の勝ち負けに執念を燃やす」よりも、
「淡々と自分のやれることに、精一杯ベストを尽くす」ほうが、エネルギーの使い方としては格段に効率がよいんですよね。
どんなことであれ、結局は自分の持てる力を出すしかないのですから、
「誰かとの比較や勝ち負け」など、それほど意味を見出だすことでもないもの。
本当なら先に挙げたような人に、「あんまり人と争っても良くないよ」と教えてあげてそれで済めばればよいのですが、
そこは相手が相手ですから、そもそも「教えてもらうこと」に、
異常な屈辱感を覚えるもの。
だからこそ、他の手段に出る必要があるわけです。
ところで皆さん、「一から十まで、寸分なく勝たなければならない」と青筋立てるような人ではないんですよね!?
そうであれば、どんどん喜んで負けてあげても、
さほど抵抗もないのではないかと思うんです。
この「喜んで負けてあげる」というのが、
実は一番やりやすい方法なんです。
逆に言えば、
「負けたくないこと」
「どうしても守りたいもの」
ここをしっかり、押さえておく必要があります。
野球なんかでも、ピッチャーが9回を完投するためには、
たまに気を抜く必要があります。
そこで、打順や展開を考えて、
いわゆる「別に一流ではないバッター」にわざと緩い配球にすることがあるんだとか。
「負けてあげる」というのは、それと同じなんです。
相手を調子に乗らせたくない場合も一緒。
どのくらいまでが限度か、あらかじめ決めておくのです。
要は、自分にとって大切なものを守りぬければ、
他が多少ズレていようが、それで構わないということです。
負けず嫌いな人がいると、つい煽られているような気がして、
無駄に張り合ってしまうのが私達の常です。
しかし、取るに足らないことにエネルギーを使うことを「浪費」と言いますよね。
結局、自分に損害がないかしっかり計算している限り、
「負けてあげたほうが相手は喜びそうだ」という場合、
「さすがです」
「お見それしました」
と屈服していたほうが、精神的に無駄なロスを産み出さずに済むのです。
「相手が喜んでくれるなら本望だ」位のことが言えれば、
スッと楽になることもあるわけです。
あくまで相手には自然体に見せて、
喜んで「負け」を引き受ける度量が大切なのです。
張り合わなくてよいことに、エネルギーを使ういわれはありません。
「負けるが勝ち」という言葉は、こういう対人スキルを指してうたっているのかもしれませんね。