何の関係もなさそうな2つの単語が並ぶタイトル。
ですが、秘められた繋がりがあるのです。
お時間のある方は最後まで読んでいただけると嬉しいです。
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(フィナンシェといいながらマドレーヌなのは見逃してください。
フィナンシェ型は持っていないのです…)
さて、有楽町~銀座界隈はぶらぶらすることが多いのですが
だいたい中央通りあたりまで、歌舞伎座まで行くことさえほぼ皆無でした。
ですが、銀座から少し足を伸ばせば築地場外市場、築地(跡地?)
そして築地本願寺と また雰囲気の違った見所が満載。
春は散歩には一番よい季節、ということで散策してきたのでした。
(これで花粉さえなければ、誰にとっても気持ちよい季節でしょうに…)
築地本願寺といえば、その古代インド様式の建物が有名です。
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ドームは菩提樹の葉の形を模しており
その中央には仏教のシンボルである蓮の花がデザインされているそうで
石段下にはライオンが守護獣として鎮座しています。
外観は「これ、お寺なの?」という感じですが
内部は日本の伝統的な寺院建築の様式を踏襲しています。
著名人の葬儀が多く行われているほか
さまざまなイベントにも使われているそうで
その日も卒業式があったようでした。
外はインド風ですが中に入ると見慣れた寺院の雰囲気。
荘厳できらびやかな本尊に目を奪われます。
参拝者用の椅子も用意されていて
都心の喧騒から隔絶された静かな時間を過ごせました。
築地本願寺で参拝したのち、築地場外へ。
15時頃に訪れたので、シャッターが下りている店が多かったのが残念。
やはり、市場なので朝が活気づいている時間帯なのでしょう。
少々うら寂しさ漂う場外をふらふらしていると
目に留まったのがお茶屋さん。
そこには、緑がとても鮮やかななんとも美味しそうな抹茶フィナンシェ。
試食してみたら、その美味しさに
今までの抹茶ケーキの概念を覆されてしまったほど。
これはぜひ買うべき!と辺りを見回すも、お店の方が見当たりません。
その日は泣くなく退散したのでした。
家へ帰ってお茶屋さんのHPを検索してみると
件の抹茶フィナンシェに使われているお抹茶が
売っているではありませんか!
(お菓子作り好きを豪語している身としては
原材料を見つけたときの方がテンションが上がります)
しかも「立てて美味しく、お菓子作りにも最適☆」という説明のもと
高級お抹茶よりは、ちょっとリーズナブルな値段設定。
これは今すぐにでも買いに行きたい…!とはやる気持ちを抑え
HPをなめるように見ていると「抹茶フィナンシェのレシピ」の文字が。
お茶屋さんが載せているレシピということで かなり興味がわき
そのレシピを参考に、作りやすいようアレンジして
まずは、家にあった製菓用の抹茶で作ってみることにしたのでした。
はい、やっと繋がりましたね。(強引?)
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で、これが劇的に美味しかったのでした。
高級なお抹茶のような、ふくよかな甘みと苦み。
ふつーの抹茶でもこんなに美味しくなるのね。
残念な点といえば、色の彩度が落ちるということくらいでしょうか。
よいお抹茶を使うと
「お味・香り・発色が全く違うのよ!」
というのは誰もが言うことですが
味に関しては抹茶と砂糖の絶妙な配合でどうにでもなってしまうようです☆
(そりゃあ、高級お抹茶を使った方が美味しいのでしょうけれども!
かなりいい線いっていると思います)
今までは抹茶の苦みを大切にしたいからと
砂糖はちょっと控えめにしていたのですが
今回行き着いた美味しい抹茶ケーキの極意は
「惜しまず抹茶を使い、それ以上に砂糖を投下する」
ということでした。
これは本当に絶品です。
気付きを与えてくれたお茶屋さんにはまじ感謝。
自分で作れるからもう買う必要なくなっちゃった。
買ってあげられなくてごめんなさ~い(爆)
**抹茶フィナンシェ**
(シリコンマドレーヌ型2枚 (40個分))
・薄力粉20g アーモンドプードル25g B.P. 1g 砂糖65g 抹茶8g
・卵白 2個分
・はちみつ 10g
・バター 35g
1.粉類をボウルに入れて、泡だて器で空気を含ませるようによく混ぜる。
2.よく溶いた卵白とはちみつを加え混ぜ、溶かしバターも加えて混ぜる。
3.一晩冷蔵庫で寝かしたのち常温に戻して型に入れる。
170度に予熱したオーブンで12分ほど焼いたらできあがり。
(途中焦げないよう温度調節してください)
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うちにあるシリコン型はひとくちサイズの可愛らしいマドレーヌが
一枚で20個できるもの。
さすがシリコン、型離れがとてもよくて有難いのですが
残念なことに焼き色はほぼ付きません。
熱伝導のよい金属と比べたら可哀想というのはわかっているのですが
焼き菓子はやっぱりあの焼き色が命よねーー
ということであまり出番がないのです。
しかし、抹茶や苺など素材の色を大切にしたいフレーバーの時には
これほど最適な焼き型はありません。
そういうわけで、シリコン型も活躍していますよ~
(でも、きちんとした型も欲しい。。
シリコン型だと表面がざらついて美味しくなさそうだし。。。)
アーモンドプードル多めの配合でしっとり
そして、“抹茶も砂糖も大盤振る舞い”により生み出される
絶妙な苦み・甘みがとっても美味しい抹茶フィナンシェです☆
ぜひお試しあれ~
長くなったついでにもうひとつ。
冒頭の「銀ぶら」。
銀座をぶらぶらする ということの略だと思っていましたが
実は「銀座でブラジルコーヒーを飲む」ということを指していたそうです。
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(画像お借りしました)
銀座のパウリスタというカフェでブラジルコーヒーを喫することを
慶応の学生たちが「銀ブラ」と略したのが始まりなのだとか。
なんともハイカラな。
「銀ブラ」発祥の地、カフェーパウリスタは明治43年(1910年)
創業の老舗カフェ。
芥川龍之介を始め、多くの名だたる文豪たちが訪れ
女性の解放のために奔走した平塚雷鳥など女性たちも
ブラジルコーヒーを飲みに集まりました。
また、最近ではジョン・レノンも通っていたのだそう。
多くの著名人、有名人が訪れた歴史あるお店なのですね。
カフェーパウリスタは銀座8丁目、長崎センタービルの一階にあるそう。
銀座という土地柄にしては良心的な
一杯500円ほどという値段でコーヒーをいただけるそうです。
銀ぶらに疲れたら、当時の文豪たちに思いを馳せつつ
銀ブラしに訪れたいですね。
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