一月一日の朝
見知らぬ女性と抱き合った
幸先よく日の出を拝み
華やぎに浮かれていると
案の定、初夢だったので
目覚めてお雑煮をほおばる
受けとった賀状は
僕と母の仕分けをして
苦手なヘビは
縁起のいい象徴と
気を取り直す
一月二日の朝
初恋の女性と
五〇年ぶりに再会をした
目と目が合い
懐かしさと嬉しさではにかむ
はじまりはいつも幻想に満ち
精霊の結晶が降りそそぐ
天から女神
吐息はしろく冴え冴えと
佳い年になりますように…
結び言葉に愛を込め
一月一日の朝
見知らぬ女性と抱き合った
幸先よく日の出を拝み
華やぎに浮かれていると
案の定、初夢だったので
目覚めてお雑煮をほおばる
受けとった賀状は
僕と母の仕分けをして
苦手なヘビは
縁起のいい象徴と
気を取り直す
一月二日の朝
初恋の女性と
五〇年ぶりに再会をした
目と目が合い
懐かしさと嬉しさではにかむ
はじまりはいつも幻想に満ち
精霊の結晶が降りそそぐ
天から女神
吐息はしろく冴え冴えと
佳い年になりますように…
結び言葉に愛を込め
嘘を嘘と思わなかった頃の
夜はしばらく薄目を開けていた
サンタが本物だったら
きっと天国に生まれていたはず
あれから本当の嘘を知り
ずるさも言い訳も覚えてきた
いまサンタは
本当にやって来ると
自信を持って言えるのは
君にわたせる
ほんの少しのプレゼント
仮装ではない
天国でもない
ランプの灯りを付けたまま
一夜だけ信じていよう
嘘の理由など
問わなかったときのように
いつも普通でいたいと
思い続けてきた
普通になりたいと思って
普通から逸脱した
普通とは何かと問われても
答えようがなかった
あなたが思うように思い
行動したいように行動する
それは簡単なことでした
そしていつも違っていました
幸せですかと聞かれて
いいえ、幸せですと答える
ハッピーですかと聞かれて
いいえ、ハッピーよと答える
君と僕は
似た考え方だと思ったが
その価値観はだいぶ離れているらしい
君の瞳は
僕を遠巻きにしている
いつも離れて
近づこうとはしない
鳥かごを覗くよりも
よそよそしい
女は一人じゃない
と身体の細胞はささやくが
システマティックに作られた僕は
自分でも計算できない感情に
悩んでいるんだ
諦めろと細胞は簡単に言うが
※画像はCopilotにて作成。
朝の短い時間
(六時から七時くらい)
瑞々しい光が注いでいる
僕はまだ不自然な
まったりとした眠りの中にいる
一日が追いかけてきても
泰然としている
朝の台所に呼ばれた日
光は陽気に僕を包んだ
粒状のリボンが
台所いっぱいに舞踏した
思ってもみない出会いに
僕はふたたび
暗がりの眠りにもぐった
母は毎日
台所の光と仲が良かった
覗くと何かを頬ばっていた
受け入れるべきものを
すべて受け入れていた
それを見て
僕はまた布団に包まった