季節のことは書かないと
決めてはいるけれど
秋だけは色彩と陽の翳りに
心が引き留められる
今年は柿が不作だった
いつもは母が剥き
味見をして
ひととき食卓に置かれた
人影の消えた
公園では
枯葉のまだら模様が
日暮れを揺らしている
肌寒の風は
なにを語ろうとしているのか
くり返しに
思い出を重ねてきた年月
いつでも希望を信じようと
決めてはいるけれど
秋はとおくの場所へ
手招く
季節のことは書かないと
決めてはいるけれど
秋だけは色彩と陽の翳りに
心が引き留められる
今年は柿が不作だった
いつもは母が剥き
味見をして
ひととき食卓に置かれた
人影の消えた
公園では
枯葉のまだら模様が
日暮れを揺らしている
肌寒の風は
なにを語ろうとしているのか
くり返しに
思い出を重ねてきた年月
いつでも希望を信じようと
決めてはいるけれど
秋はとおくの場所へ
手招く