松野博一官房長官は8日の記者会見で、ロシア政府が日本を「非友好国」に指定したことを受け、7日に外交ルートを通じてロシア側に抗議したと明らかにした。「国民や企業に不利益が及ぶ可能性のある措置を公表したことは遺憾だ」と強調。正当な利益が損なわれないよう求めたと説明した。

 ロシア政府は7日、ロシアのウクライナ侵攻に関連して対ロ制裁に踏み切った国・地域を「非友好国」に指定し、リストを公表。日本も対象に含まれた。

 松野氏は、ロシアとウクライナの交渉に関し「高い関心を持って注視している」と語った。ウクライナの在留邦人は6日時点で約80人で、被害情報はないと説明した。