いつものように猫の餌やりをしてると
「猫 可愛いですね」と言いながら女性が土手の上から降りてきた。
もんぺのような柄の作務衣を着ていてスーパーからの帰り道で見た女性だった。
その上にどてらを羽織っているのでこういう服装が流行っているのかな?
とも思ったが話をしてみると福島から上京してきたことが解る。
「福島の何処?」
「浜通りです」
「震災の後、圏内に置き去りになった猫を救う活動をしてた南相馬にある
にゃんこはうすに通っていたのですよ」と答えたら
「あたし、その南相馬からやって来ました。ちょっとビックリしました。」
「江戸川区って緑が多くてとても住みやすい場所ですよね
東京のイメージって人の心が冷たいと思ったのに全然違ってたし」
「うん(笑)東京って元々田舎者が集まっているんだからね~」
震災当時小2というから年齢は22歳位かな?
介護福祉士1級の資格を持ち高齢者施設で仕事をしてたけど辞めたそう。
純粋で真っ直ぐな心の持ち主だがそれじゃ世の中生きていけないと思う。
「東京だけでなくお人好しでは騙されるからみんな外面はクールなだけなんだよね」
気付けば1時間ほどおしゃべりしてた。
猫好きなこの子が呼び寄せたのか1週間ぶりに柴ちゃんがやって来て
一刻も早くKちゃんに知らせたいと思った。
丁度あたりが暗くなってきたので彼女とも別れてKちゃんに知らせたら
「えっ!どこに居るの?まだ居る?」と餌が入ったバッグを手に走っていきました^^
柴ちゃんは私にはまったく懐いてなくてKちゃんにだけ甘えた声でおねだりする。
他の猫とは仲良くできず一匹狼的な性格もKちゃんにだけは甘える。
それだけに愛おしいのでしょうね。