こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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医療保険

2009-07-27 23:20:26 | 訪問看護、緩和ケア
昔、私が市の大学病院で働いていたころは、本人は確か1割負担だったとおもうんですが・・・
その頃は、加入の保険組合も、大盤振る舞いでみんなに自動血圧計配ったり、山盛り置き薬配ったりしていましたよね。ウン十年前ですが・・・・

それはさておき、今若くして病気に倒れても、医療保険では通常3割負担になります。

40才過ぎれば、病気によっては介護保険が使えたりもしますが、これも限られてきます。

末期癌に関しては、国は40歳から訪問看護を介護保険の適応にしていますが、一昨年の医療保険の見直しで、訪問看護の加算などがかなり見直され、緊急対応をしているところでは、介護保険より、医療保険で訪問した方が加算が良いことが多く、全国的にターミナル期の訪問看護は医療保険が優先されていると思います。

(これも時と場合ですが、単位の高い訪問看護は、他の介護サービスを圧迫してしまうことも多く、医療で行ったほうが介護保険との両立もよいようです。
それに、今の制度じゃあ、介護保権を申請してから結果が出るまで一か月以上かかってしまい、間に合わないことも多いのが現状です

それでも、介護保険が適応される年齢なら、まだベットやエアマット、福祉用具のレンタルや購入が1割で可能ですが、40歳未満の患者さんの自己負担は、かなり高額となります。

ベットだって、介護保険ならマットや柵をつけても月額2000円から3000円位で借りれるのに、介護保険でない人は、10000円から15000円位かかってしまいます。
最近では、少し低額に設定する業者さんも出てきていますが、エアマットの指定とかすると、それだけで月額5000円ぐらいになります。

それに、医療備品、往診、訪問看護・・・医療は3割ですから、高額になります。

そして、民間療法。
保険適応でない治療法に、数十万から数百万のお金が飛んでいきます。
でも、誰だってすがりたい。
もしかしたら、自分には効くんじゃないか、家族には効くんじゃないか。
今、やらないと後悔するんじゃないか・・・と。
きっと自分も考えると思います。

(悪どい病院によっては、特別な治療をやっているように見せかけて、実際は効果がない抗がん剤を使って高額な医療費を請求するところもあるそうです。

病気によって、重度障害や特定疾患があれば、医療費負担は激減しますが、何もないとすごい負担です。
同じ生死にかかわる病気なのに、なんでこんなに違うのか・・・
あらゆる減免の方法を模索できる人や、ちゃんとしたケースワーカーがついていればよいのですが、国は取り上げることはすぐにするけれど、払うことは申請しない限り知らん振りです。

普段一生懸命に働いて、バカ高い保険料を払っています。
一時はその保険料で官僚たちが私腹を肥やし、湯水のようにゼネコンにお金をばらまいていましたよね。
その結果が今です。
今だって、きっと天下り官僚が、どこかで搾取を続けているはず・・

一生懸命働いている人が、社会を支えている人が、ちゃんとした医療や看護を受けれるようにしてほしいものです。