金曜日、瀬谷区の阿久和地域で開業されていた三島堂医院が、長い歴史に終止符を打ちました。
三島堂医院の神山先生は、現在88歳のご高齢ですが、つい最近まで往診も頑張っていた先生です。
交通事故の後遺症で声があまり出ないため、聴き馴れた看護師がそばにいて診療をしていましたが、体力的にももう無理との判断で、医院を閉鎖されることになったのです。
いつも、とても紳士な神山先生は、人が良くてまったく儲けなどはお構いなしで診療をされてきました。
穏やかな優しい銀髪の紳士です。
私たちとも長いお付き合いで、訪問看護ステーションが出来た時には、まだまだ往診もたくさん行ってくれましたし、指示書もたくさん書いてくださいました。
そんな神山先生の患者さんを、たくさん受け持ったうちのご意見番K姉さんは、神山先生の声を聴きとれる数少ない看護師でもあり、往診の時も手となり足となり動いていたため、三島堂医院のスタッフや先生のご家族とも、仲良しでした。
そして最後の日、そのK姉さんと一緒に、ステーションからのプレゼントである大きな特注の胡蝶蘭を抱え、ご挨拶に行ってきました。
昔ながらの引き戸の玄関をガラガラとあけると、スリッパに履き替えて、待合室に入ります。
木造特有の懐かしいような空気が漂います。
左側にガラス張りの受付件薬局があります。
ここは、最後まで院内調剤だったのです。
大きな花を抱えた私たちを見ると、事務の方と看護師、そして奥さんが一斉に「わ~!すごい。きれい!」と迎えてくれました。
4人ほどいたスタッフの平均年齢も70をとっくに過ぎているそうです。
ですから、カルテも手書き、薬袋も手書き、レセプトも手書き・・。
国保への請求が、全面電送になった時には、随分と大騒ぎだったようです。
出迎えてくれた先生は、かなり足元が危険な感じで、おでこの真ん中に大きな絆創膏があり、腕もあちこち傷だらけでした。
「転んじゃって・・」と恥ずかしそう。
そして、診察室へ通されると、そこもまた昭和の診察室のままでした。
「先生、ここで何年医院をされていたんですか?」と聞いてみました。
「幕末から。」
小さな声で、確かに先生はそう言いました。
「えっ!?幕末・・?」と聞き返すと「4代目」と指で4を示します。
「4代もお医者さんをここでやっているんですか?」
「そう。でも、僕で終わり。」とのこと。
幕末から・・そう、「仁」の世界です!!
そう言えば「三島堂医院」という名前は、確かに幕末ならば納得できます。
幕末から明治、大正、昭和、平成と動乱の時代を、4代にわたって支えてきたんですね。
どうりで、この辺の患者さんで、代々「三島堂医院」じゃなければ嫌という患者さんがたくさんいたわけです。
昔は、馬車や人力車での往診だったそうですが、きっとそれもずっと良心的にやっていたのでしょう。
神山先生は、真夜中でも急患の処置で嫌な顔をすることはなかったと聞いたことがあります。
こういう先生に、日本は支えられていたんですね。
「3丁目の夕日」の宅間先生を思い出します。
実はお孫さんもお医者さんになったのだそうですが、この医院を継ぐ気はさらさらなく、先生もそれを強く望むことなく閉鎖することになったようです。
白衣を脱ぐ日、先生は何を思っていたのでしょうね。
私たちは、「ご苦労様でした。そして、長い間本当にありがとうございました。」という言葉以外かける言葉を無くしていました。
でも、優しいご家族にも恵まれている先生。
これからは、ゆっくりのんびり、同じく老犬の愛犬リリちゃんと奥さんと、仲良く暮らしてほしいなと思います。
こんな町のお医者さん、もうどこにもいなくなってしまうのでしょうね。
ところで、話は変わりますが「サンセべりア」という観葉植物があります。
「虎の尾」とかいう人もいて、マイナスイオンを出すとかなんとかで、一時すごくはやりましたね。
うちにあるサンセべりも、どんどん大きくなり、葉っぱを挿すだけでもついてしまうため、いっぱい増えてしまいました。
そのサンセべりアに、何と花が咲きました。
最初は、何かと思った蕾。
ネットで調べたら、花を咲かせるのはすごく珍しいと言う事がわかりました。
これが蕾。
しずくのようなものは蜜です。
この蜜が、どういうわけかすごーく甘いのです。びっくり。
そして、花が咲くとこんな感じです。
とても良い香りです。
甘い優しい香りで、香水になりそうな良い香りです。
きれいですよ~。
いろんなことがありますね。
さて、これで3連休も終わりです。
緊急当番で、二日続けて点滴に行きました。
なんだか、全然休んだ気がしなかった連休ですが、明日から気を取り直して、また頑張りましょう!
三島堂医院の神山先生は、現在88歳のご高齢ですが、つい最近まで往診も頑張っていた先生です。
交通事故の後遺症で声があまり出ないため、聴き馴れた看護師がそばにいて診療をしていましたが、体力的にももう無理との判断で、医院を閉鎖されることになったのです。
いつも、とても紳士な神山先生は、人が良くてまったく儲けなどはお構いなしで診療をされてきました。
穏やかな優しい銀髪の紳士です。
私たちとも長いお付き合いで、訪問看護ステーションが出来た時には、まだまだ往診もたくさん行ってくれましたし、指示書もたくさん書いてくださいました。
そんな神山先生の患者さんを、たくさん受け持ったうちのご意見番K姉さんは、神山先生の声を聴きとれる数少ない看護師でもあり、往診の時も手となり足となり動いていたため、三島堂医院のスタッフや先生のご家族とも、仲良しでした。
そして最後の日、そのK姉さんと一緒に、ステーションからのプレゼントである大きな特注の胡蝶蘭を抱え、ご挨拶に行ってきました。
昔ながらの引き戸の玄関をガラガラとあけると、スリッパに履き替えて、待合室に入ります。
木造特有の懐かしいような空気が漂います。
左側にガラス張りの受付件薬局があります。
ここは、最後まで院内調剤だったのです。
大きな花を抱えた私たちを見ると、事務の方と看護師、そして奥さんが一斉に「わ~!すごい。きれい!」と迎えてくれました。
4人ほどいたスタッフの平均年齢も70をとっくに過ぎているそうです。
ですから、カルテも手書き、薬袋も手書き、レセプトも手書き・・。
国保への請求が、全面電送になった時には、随分と大騒ぎだったようです。
出迎えてくれた先生は、かなり足元が危険な感じで、おでこの真ん中に大きな絆創膏があり、腕もあちこち傷だらけでした。
「転んじゃって・・」と恥ずかしそう。
そして、診察室へ通されると、そこもまた昭和の診察室のままでした。
「先生、ここで何年医院をされていたんですか?」と聞いてみました。
「幕末から。」
小さな声で、確かに先生はそう言いました。
「えっ!?幕末・・?」と聞き返すと「4代目」と指で4を示します。
「4代もお医者さんをここでやっているんですか?」
「そう。でも、僕で終わり。」とのこと。
幕末から・・そう、「仁」の世界です!!
そう言えば「三島堂医院」という名前は、確かに幕末ならば納得できます。
幕末から明治、大正、昭和、平成と動乱の時代を、4代にわたって支えてきたんですね。
どうりで、この辺の患者さんで、代々「三島堂医院」じゃなければ嫌という患者さんがたくさんいたわけです。
昔は、馬車や人力車での往診だったそうですが、きっとそれもずっと良心的にやっていたのでしょう。
神山先生は、真夜中でも急患の処置で嫌な顔をすることはなかったと聞いたことがあります。
こういう先生に、日本は支えられていたんですね。
「3丁目の夕日」の宅間先生を思い出します。
実はお孫さんもお医者さんになったのだそうですが、この医院を継ぐ気はさらさらなく、先生もそれを強く望むことなく閉鎖することになったようです。
白衣を脱ぐ日、先生は何を思っていたのでしょうね。
私たちは、「ご苦労様でした。そして、長い間本当にありがとうございました。」という言葉以外かける言葉を無くしていました。
でも、優しいご家族にも恵まれている先生。
これからは、ゆっくりのんびり、同じく老犬の愛犬リリちゃんと奥さんと、仲良く暮らしてほしいなと思います。
こんな町のお医者さん、もうどこにもいなくなってしまうのでしょうね。
ところで、話は変わりますが「サンセべりア」という観葉植物があります。
「虎の尾」とかいう人もいて、マイナスイオンを出すとかなんとかで、一時すごくはやりましたね。
うちにあるサンセべりも、どんどん大きくなり、葉っぱを挿すだけでもついてしまうため、いっぱい増えてしまいました。
そのサンセべりアに、何と花が咲きました。
最初は、何かと思った蕾。
ネットで調べたら、花を咲かせるのはすごく珍しいと言う事がわかりました。
これが蕾。
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しずくのようなものは蜜です。
この蜜が、どういうわけかすごーく甘いのです。びっくり。
そして、花が咲くとこんな感じです。
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とても良い香りです。
甘い優しい香りで、香水になりそうな良い香りです。
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いろんなことがありますね。
さて、これで3連休も終わりです。
緊急当番で、二日続けて点滴に行きました。
なんだか、全然休んだ気がしなかった連休ですが、明日から気を取り直して、また頑張りましょう!