ひと月ほど前に退院され、初回訪問で両踵に4度の褥瘡を発見しました。
すぐに皮膚科の往診をお願いして、2度のデブリをしながら、処置を続けていた患者さん。
定期的に担当が写真を撮っていますが、今日の写真を見てびっくり。
担当は、実際見てびっくり。
なんと、たったひと月で黒色の痂疲に覆われ、DESIGN分類で27点だった褥瘡が、8点まで改善していました。
デブリは介入直後と、2週間後だけです。
バブ浴、洗浄、ユーパスタ、モイスキンパット、固定にはスキナゲート
高機能タイプのエアマットと、踵の除圧用クッション使用
サービスとしては、訪問入浴週2回と訪問看護
基本はこれだけです。
当初、娘さんの不安からほぼ毎日処置に入りながら、介護や処置の方法などをお伝えしました。
娘さんは、どんどん必要な技術と知識を習得し、ご自分でもドンドン実践していきました。
やがて、退院時廃用で寝たきり、無表情で傾眠状態だった患者さんに、笑顔が戻り会話ができるようになりました。
10日ほど前から、車椅子に移乗できるようになり、シャワーキャリーを購入した娘さんは、毎日シャワーキャリーに乗せて、風呂場でシャワーを浴びせるようになりました。
シャワーをしながら、もちろんバブ浴は続行し、創部をシャワーで刺激し、その後指示の処置をしていました。
娘さんは、とにかくお母さんを介護できることに、喜びを感じていて、そのパワフルな介護にあっけにとられるほどでした。
もちろん、大切な栄養もちゃんと食卓で取らせるようにして、たくさん声をかけ、懐かしい話をしながら、毎日毎日車椅子に乗せたり、シャワーキャリーに乗せたりしながら、よく介護をされました。
認知の進行で、ほとんど声掛けにも反応しなかったお母さんが、今では冗談まで言えるようになったのです。
そして、傷はみるみる縮小していきました。
重度の神経障害を伴う糖尿病をもちながら、感染もなく今はきれいな赤色肉芽だけが、当初の半分以下まで縮小していたのです。
私たちは、今までも相当ひどい褥瘡を治してきましたが、あの深さでデブリからここまでの改善の速度としては、うちでは過去最速だとおもいます。
ここまで1か月。
もう、あとひと月もかからないで治るのではないでしょうか。
お見せできないのが残念ですが、手をかけるとこんなにも早いのか~。
というのを実感した事例です。
バブもふんだん用意され、なによりお母さんに対する強い思いと、マメなケアと、状況に応じた説明をちゃんと聞き入れ、お伝えした処置を手を抜かず、きちんと励行されるバランス感覚の良さが、介護を楽しいものに変えて行ったのだと思います。
小さな体で、大きなお母さんを、それは楽しそうに移動させる彼女を、スタッフ一同、拍手喝采でたたえたいと思います。
今ある困難を、プラスに転換することの、思わぬ効果に感嘆しました。
すぐに皮膚科の往診をお願いして、2度のデブリをしながら、処置を続けていた患者さん。
定期的に担当が写真を撮っていますが、今日の写真を見てびっくり。
担当は、実際見てびっくり。
なんと、たったひと月で黒色の痂疲に覆われ、DESIGN分類で27点だった褥瘡が、8点まで改善していました。
デブリは介入直後と、2週間後だけです。
バブ浴、洗浄、ユーパスタ、モイスキンパット、固定にはスキナゲート
高機能タイプのエアマットと、踵の除圧用クッション使用
サービスとしては、訪問入浴週2回と訪問看護
基本はこれだけです。
当初、娘さんの不安からほぼ毎日処置に入りながら、介護や処置の方法などをお伝えしました。
娘さんは、どんどん必要な技術と知識を習得し、ご自分でもドンドン実践していきました。
やがて、退院時廃用で寝たきり、無表情で傾眠状態だった患者さんに、笑顔が戻り会話ができるようになりました。
10日ほど前から、車椅子に移乗できるようになり、シャワーキャリーを購入した娘さんは、毎日シャワーキャリーに乗せて、風呂場でシャワーを浴びせるようになりました。
シャワーをしながら、もちろんバブ浴は続行し、創部をシャワーで刺激し、その後指示の処置をしていました。
娘さんは、とにかくお母さんを介護できることに、喜びを感じていて、そのパワフルな介護にあっけにとられるほどでした。
もちろん、大切な栄養もちゃんと食卓で取らせるようにして、たくさん声をかけ、懐かしい話をしながら、毎日毎日車椅子に乗せたり、シャワーキャリーに乗せたりしながら、よく介護をされました。
認知の進行で、ほとんど声掛けにも反応しなかったお母さんが、今では冗談まで言えるようになったのです。
そして、傷はみるみる縮小していきました。
重度の神経障害を伴う糖尿病をもちながら、感染もなく今はきれいな赤色肉芽だけが、当初の半分以下まで縮小していたのです。
私たちは、今までも相当ひどい褥瘡を治してきましたが、あの深さでデブリからここまでの改善の速度としては、うちでは過去最速だとおもいます。
ここまで1か月。
もう、あとひと月もかからないで治るのではないでしょうか。
お見せできないのが残念ですが、手をかけるとこんなにも早いのか~。
というのを実感した事例です。
バブもふんだん用意され、なによりお母さんに対する強い思いと、マメなケアと、状況に応じた説明をちゃんと聞き入れ、お伝えした処置を手を抜かず、きちんと励行されるバランス感覚の良さが、介護を楽しいものに変えて行ったのだと思います。
小さな体で、大きなお母さんを、それは楽しそうに移動させる彼女を、スタッフ一同、拍手喝采でたたえたいと思います。
今ある困難を、プラスに転換することの、思わぬ効果に感嘆しました。