こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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看護師がいてもしょうがないって・・(-"-)

2012-07-29 23:48:04 | 訪問看護、緩和ケア
先日、単位がいっぱいで、必要なサービスを入れられないので、介護度を上げたいという患者さんのことで、ある先生がこんなことを言いました。

「サービス足りないって、看護師が2回も入っているなら、一回にしてヘルパー入れればいじゃない。」と。

重症の弁膜症で、心不全の患者さんが狭心症発作を頻発していて、意識消失発作も繰り返しています。

でも、どうしても病院には行きたくないし、もうこのまま家で死にたいと懇願されています。
同居の息子さんもそれを受け入れていますが、就労されており、いかにせん介護力が不足しているのです。

ヘルパーが入ると発作を起こしていることも多く、緊急での訪問看護も増え、軽い労作でも発作を起こすので、ヘルパーも緊張してケアを行っています。

必然的に、看護師が日常的な内服や病状を把握し、危険を伴う排泄ケアを担っているのです。

でも、緊急訪問が増えれば、自費が出るし生活面でのサービスもこれ以上増やせません。

経済的な理由で、自費が出ることも、医療保険に切り替えることも難しい状況での話でした。

「心臓の発作の時に、看護師さん行って何するの?看護師さんが行ったからって、治るわけじゃないでしょう?」



って、先生私たちのと、そんな風に思っていたんだ・・・。
もう少し、わかってくれているのかと思っていましたが・・。

まあ、詳しいことを知らないのだからしょうがないのかもしれませんが、なんだかすごく残念でした。(長いおつきあいの先生なのに・・)

確かに、私たちが行って心臓がよくなるわけでもないし、何ができるわけじゃないけれど、それでもそこにいて、今できるだけのケアをすることで、その患者さんはとても安心してくれるのです。

治療すればよくなる可能性もあるのだから、入院させるべきという意見はもっともですし、これまで何度もそういう話は繰り返されてきました。
でも、ご高齢で人見知りが激しく、家で過ごすことを何より心の支えとしている老人を、無理やり入院させることができなかったのです。

もしかしたら、心臓の手術が出来たかもしれません、もう少しコントロールができるかもしれない。
でも、もしかしたら2度と家に帰れなくなるかもしれない。
それをわかっていて、ご自分たちで選択された在宅療養。
天命を待つとはいっても、家でできる限りのことをするのが、私たちの仕事です。

状況を把握して、安楽な体位を取らせ、汗を拭き、手を握り、「大丈夫、そばにいるから。」と声をかけることができるのです。
そして、息子さんや主治医と連絡を取り、今日これからの環境調整も行うことができるのです。

「看護師が行ったからといって、何ができるの?」

できるんです。たくさん。

訪問看護って、何してくれるの?とか何やってるの?という話もよく聞きます。
もっともっと、知ってほしいと思います。

ところで、話は変わりますが、一昨日の夜PCで写真の整理をしていたら、突然液晶画面が真っ白になってしまいました。
真っ白い霧の向こうにうっすらアイコンが見えています。
PCのハード面は問題ないらしく、ちゃんと霧のかなたでは動いています。

液晶の画面は、角度を変えても再起動しても、解像度をいじってもなにも改善せず愕然。

昨日大型の電気店に持っていき、やはり液晶パネルの問題ということがわかりました。
見積もりだけで3200円、さらに修理代は液晶パネルだと4~5万とのこと。
まだ2年しか使っていませんが、5万で修理してこれから何年もつか・・・。

ええーい!!
清水の舞台から転落しました。
新しいものをお買い上げ、今度はFuitsuにしました。

電化製品って、何か壊れると次々壊れますね。
本当に腹立たしいのですが、致し方ありません。
また、働くしかありません。
宝くじ、当たらないかな~。