こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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波乱の仕事始め!

2013-01-04 23:24:27 | 訪問看護、緩和ケア
いよいよ25年のお仕事がスタートです。

ひゃあ〜。

開けてみればまあ、いろいろな問題が起きていて、訪問は詰まっていて、一体どこから手をつけようか状態でしたが、とりあえず今日のところは収集することができました。

しかし・・人それぞれ価値観が違うとは言え、その価値観に沿うということは、大変なことだと思います。
それがあまりにもかけ離れたところにあったり、選択する必要のある時期に選択する道を選べない、選ぶことを避ける(逃げる?)場合だったり、療養自体を遠隔操作しようとするご家族に振り回されたりと、まあいろいろ対応には苦慮するわけです。

それぞれの療養の形に沿うとは言っても、「何でもかんでもしたいようにする。」ということを受け入れるのとはかなり違います。

療養のスタイルを押し付けたり、マニュアル的にケアを押し付けたりすることも違うと思います。

権利ばかり振りかざされても、その方がすべき義務を一切しないのであれば、それに対して享受することは、「言いなりになる。」と同じだとも思います。

それぞれの思いに沿う。
一方では、「言いなりなるのではない。」

両極のようで、実はベクトルは同じ方向を向くようにする。

うーん、難しいですね。


いくつかの病気を抱え、合併症を持ち、心身の不安定さの中で、家族関係の問題を抱え、それでも好き放題を許してきた今までのサポート体制が、さらに状況の悪化を生んでいることを指摘して、手を尽くして入院先を確保した方が、さっさと自己退院をしてきました。

2週間状況を見て、これ以上好き放題をすることで、さらなる悪化と生命危機を招き、膨大な介護保険料と医療保険料を垂れ流すことになると話し合った結果、たくさんの人の協力と、連携での入院でした。

その人なりの理由はあるかもしれない。

でも、その理由が自分勝手な権利の主張や「好きにしたい。」だけではダメです。

「治そう。」という努力や、「自分で頑張ろう。」という努力もなく、「タダだからいくらでも頼める。」「やってくれてあたりまえ。」「ああして、こうして、でもあれは嫌これは嫌。」と言うままにサービスをやたら導入するとしたら、それは国の根幹を揺るがす行為となります。

欧米では、たとえばCOPDの治療中に喫煙をした場合、「治療する意思がない。」として、治療をしてもらえなくなるそうです。

そこまでする必要があるのかどうかは別として、国としてどうすべきか、行政主導でどうしたらこの悪循環を断ち切るのか、を考えて欲しいと思います。

実はこういうケースはたくさんあって、実際問題いちいち構っていられないほど、行政だって大変なのは承知の上での話です。

基本は、苦痛のない穏やかな在宅生活を支援する事です。
環境を整え、清潔で人としての基本的な最低限度の生活を保証するべきなのです。
けれど、それが寝たきり状態や、褥瘡まみれに状態を作ったり、生活意欲や労働意欲を削ぐものであってはいけないと思います。

ああ・・・
疲れた〜(; ̄д ̄)