最近ふと思ったことがあります。
私たちは、「死」というゴールに向かって動く仕掛け時計の歯車みたいなものじゃないかと・・・
時は遡ることなく、その時に向かって動いていきます。
そして、その歯車がうまくかみ合えば、時はスムーズに軋むことなく、静かに流れていくのです。
でも、歯車の一つ一つがかみ合わなければ、ガチガチとぶつかりあい、小さすぎる歯車はどこかへとんでしまうし、大きすぎる歯車は、流れを止めてしまいます。
歯車がうまくかみ合うように、お互いのマイナスを補いあって、うまく時間を勧められれば、穏やかな時間が待っています。
それは同時に、その歯車である私たちもまた、その時に向かって刻々と進んでいるのだという事です・・。
昨日、S病院の連携室から情報をいただいていた新患さんのケアマネさんが、ステーションに寄ってくれました。
「今、小澤先生の外来に、ご家族と一緒に行ってお願いしてきました。でも、Aさんお正月から一度も便が出ていなくて、みんな心配されているんです。なるべく早く訪問入れてもらえますか?」
「あらら、それは苦しいですね。今日の午後行きましょうか?」
「え?それはうれしいです!」
ということで、ご家族とも午後からのお約束をしました。
さっそくめぐみ在宅に電話をして「午後から訪問して、便を出してきます。手持ちの浣腸とりあえず使いますので、今日ずけで指示書とGEの処方お願いします」と。
すると、先生が「そう言ってくれると思っていたので、GEの処方箋もう渡しました。行ったらもう届いてると思いますよ。阿吽の呼吸ですね。」とにやり。
こんな形で始められると、後はとんとん拍子です。
訪問すると80歳にしておしゃれなご主人が、笑顔で待っていてくれました。
BGMは静かにJAZZ
お部屋の入り口で、Aさんと目が合いました。
にこっと笑って手を振ってくれます。
そばに行くとと差し出されました。
「これから、よろしくお願いしますね。」って・・・
こんな始まりは、すごくうれしいものです。
でも、こんなうまくいくことばかりじゃありません。
たとえば、お元気なうちは家事援助で問題なかったヘルパーさん。
ターミナルで癌性疼痛が出現し、寝たきり状態に近くなったとします。
奥様は高齢で体も小さく無理が出来ません。
まして薬の事はよくわかりません。
ヘルパーさんが訪問時急に痛みが強くなりました。
痛くて痛くて、顔をゆがめています。
レスキュー指示は出ていて「痛かったら、まずオプソを1包飲ませてください。」
と言われています。
どうします?
「ヘルパーなので、麻薬の薬は飲ませれません。」
3日に一度の麻薬パッチの貼り替えが奥様には無理です。
でも・・
「ヘルパーにはできません。」
熱が高いし、痛みも出ています。「ボルタレン座薬入れてください。」
「ヘルパーだからできません。」
これじゃあ、いてもらっても意味がありません。
こういうことは、ヘルパー事業所の考え方次第で、雲泥の差が出来ます。
できないじゃなくて、どう解釈したらできるのか、どういう形を取れば可能なのかを考えもしないで、しゃくし定規にできない事を前面にだすのか、なんとか可能な方法を一緒に考えて実行するのか。
訪問入浴もそうです。
私たちはケアマネさんについつい聴いちゃいます。
「どこの訪問入浴ですか?」って。
返ってくる答えで、なにも言わずとも安心してお任せできる事業所と、いちいち「血圧は、○○mmhg以下でもご家族とご本人が御希望なら、沿ってあげてください」とかいちいちお願いしなければいけない場合があるからです。
場合によっては、医師のほうから「ヘルパー事業所変えたほうがよくないですか?これからあの奥さんをサポートできないでしょう。」とまで言われたりします。
こんな場合は、私たちが間に入ってケアマネさんにそっと耳打ちするしかありません。
大きなグループ系の事業所だと、ケアマネさんも自分のところのヘルパーや訪問入浴使うノルマがあったりして、苦しいところだったりしますが、なんといっても患者さんにとってどうなのかと言うことですよね。
そんなこんなの攻防があって、歯車を修正してなんとかスムーズに動くようにしなければなりません。
これも、阿吽の呼吸で理解してくれるケアマネさんだと、修正はすばやくて助かります。
そういうわけですから、みんなで「あ」と言えば「うん」といえる社会を目指していきましょうね。
私たちは、「死」というゴールに向かって動く仕掛け時計の歯車みたいなものじゃないかと・・・
時は遡ることなく、その時に向かって動いていきます。
そして、その歯車がうまくかみ合えば、時はスムーズに軋むことなく、静かに流れていくのです。
でも、歯車の一つ一つがかみ合わなければ、ガチガチとぶつかりあい、小さすぎる歯車はどこかへとんでしまうし、大きすぎる歯車は、流れを止めてしまいます。
歯車がうまくかみ合うように、お互いのマイナスを補いあって、うまく時間を勧められれば、穏やかな時間が待っています。
それは同時に、その歯車である私たちもまた、その時に向かって刻々と進んでいるのだという事です・・。
昨日、S病院の連携室から情報をいただいていた新患さんのケアマネさんが、ステーションに寄ってくれました。
「今、小澤先生の外来に、ご家族と一緒に行ってお願いしてきました。でも、Aさんお正月から一度も便が出ていなくて、みんな心配されているんです。なるべく早く訪問入れてもらえますか?」
「あらら、それは苦しいですね。今日の午後行きましょうか?」
「え?それはうれしいです!」
ということで、ご家族とも午後からのお約束をしました。
さっそくめぐみ在宅に電話をして「午後から訪問して、便を出してきます。手持ちの浣腸とりあえず使いますので、今日ずけで指示書とGEの処方お願いします」と。
すると、先生が「そう言ってくれると思っていたので、GEの処方箋もう渡しました。行ったらもう届いてると思いますよ。阿吽の呼吸ですね。」とにやり。
こんな形で始められると、後はとんとん拍子です。
訪問すると80歳にしておしゃれなご主人が、笑顔で待っていてくれました。
BGMは静かにJAZZ
お部屋の入り口で、Aさんと目が合いました。
にこっと笑って手を振ってくれます。
そばに行くとと差し出されました。
「これから、よろしくお願いしますね。」って・・・
こんな始まりは、すごくうれしいものです。
でも、こんなうまくいくことばかりじゃありません。
たとえば、お元気なうちは家事援助で問題なかったヘルパーさん。
ターミナルで癌性疼痛が出現し、寝たきり状態に近くなったとします。
奥様は高齢で体も小さく無理が出来ません。
まして薬の事はよくわかりません。
ヘルパーさんが訪問時急に痛みが強くなりました。
痛くて痛くて、顔をゆがめています。
レスキュー指示は出ていて「痛かったら、まずオプソを1包飲ませてください。」
と言われています。
どうします?
「ヘルパーなので、麻薬の薬は飲ませれません。」
3日に一度の麻薬パッチの貼り替えが奥様には無理です。
でも・・
「ヘルパーにはできません。」
熱が高いし、痛みも出ています。「ボルタレン座薬入れてください。」
「ヘルパーだからできません。」
これじゃあ、いてもらっても意味がありません。
こういうことは、ヘルパー事業所の考え方次第で、雲泥の差が出来ます。
できないじゃなくて、どう解釈したらできるのか、どういう形を取れば可能なのかを考えもしないで、しゃくし定規にできない事を前面にだすのか、なんとか可能な方法を一緒に考えて実行するのか。
訪問入浴もそうです。
私たちはケアマネさんについつい聴いちゃいます。
「どこの訪問入浴ですか?」って。
返ってくる答えで、なにも言わずとも安心してお任せできる事業所と、いちいち「血圧は、○○mmhg以下でもご家族とご本人が御希望なら、沿ってあげてください」とかいちいちお願いしなければいけない場合があるからです。
場合によっては、医師のほうから「ヘルパー事業所変えたほうがよくないですか?これからあの奥さんをサポートできないでしょう。」とまで言われたりします。
こんな場合は、私たちが間に入ってケアマネさんにそっと耳打ちするしかありません。
大きなグループ系の事業所だと、ケアマネさんも自分のところのヘルパーや訪問入浴使うノルマがあったりして、苦しいところだったりしますが、なんといっても患者さんにとってどうなのかと言うことですよね。
そんなこんなの攻防があって、歯車を修正してなんとかスムーズに動くようにしなければなりません。
これも、阿吽の呼吸で理解してくれるケアマネさんだと、修正はすばやくて助かります。
そういうわけですから、みんなで「あ」と言えば「うん」といえる社会を目指していきましょうね。
お早よう茣蓙居ます.
こんなスイングジャズ如何です??
http://www.youtube.com/watch?v=nZazFYqtQC0
福祉関係によりよい『日の出』が来る事を待って
居ます。
きょうは尿管結石で入院中の老母の再検査です。
午前中に電車、乗合自動車と乗り継ぎ、入院先
に
駆けつけます。
どうか、そばにいてあげてくださいね。
それが一番の元気の素ですから。
>大きなグループ系の事業所だと・・・
これ、ホント大問題だと思います。自分も他人事ではないので(記事にしてるんですが、ファン限定にしちゃってます)。
もちろん、自分はそんな圧力には屈しないんですが、やりづらくて仕方がないです。
利用者さんのご希望がかなえられないのに、ほかの事業所なら、かなえられるのに、それが出来ないジレンマに苦しんでいたようですが・・
gitanistさんみたいに、毅然と立ち向かっていけるケアマネさんが増えるといいのですが・・
でも、首になったら申し訳ないですが・・
私は今はケアマネ専任ですが、
数年前まで、同じ神奈川県内の訪問看護ステーションで、
管理者も行っていました。
チームでケアができていると実感できるときって、
「私もそう思ってたの!」とか
「大変だけど、やってみよっか!」とかって
言い合えるときですね。
それに、小澤先生と一緒にお仕事ができる、って、
ちょっぴりうらやましい気もします。
これからも、お邪魔させていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
*私のblogのブックマークさせていただきたいのですが、ご了解いただけますか?
いろんな情報交換が出来ると嬉しいです。
私もお邪魔しますね。
ブックマークは喜んで。
早速にお返事をありがとうございます。
私がブックマークさせていただいているblogは、
なぜか、神奈川の方々が多く、日々学ばせていただいているんですよ