MARUMUSHI

映画とかTwitterとかとか。

【A】、【A2】。

2009-11-18 00:26:35 | インポート
【A】、【A2】を見た。
監督は森達也。
ずいぶん前から、どうしても見たくて、色々中古ソフトショップとかレンタルビデオとか探したんやけど、見つけることが出来なかった。
というわけで、身銭を切りました。
キッテヤルゥ!,,,,,,,,,,,,(((* ̄▽)8×"チョキチョキ!!





オウム真理教から宗教団体アレフまでの期間を、荒木浩(広報部長)を主なスクリーンとして、撮影したドキュメンタリー。
オウム騒動が盛んなころにはマスコミにとっては、まさに垂涎モノだっただろうなという映像がたくさんある。
地下鉄サリン事件があった当時は、俺はまだ中学1年生やったと思う。
教祖の逮捕とか、学校のテレビで見た記憶がある。
o(´^`)o ナツカシイ。。。



感想は色々。
まだ、考えが全くまとまらん。。。

けど、印象としては、あの団体が凶悪な集団には見えなかった。
作品のベクトルとしては決して団体を擁護する側ではない。
もちろん、敵視するベクトルでもない。
それでも、彼らを凶悪な集団と見ることは出来なかった。
少なくとも、事件後に幾らかの人物を除いた、彼らに対しては。



生活の状態は、俺から見たらやっぱり異常だ。
「修行を進めていけば、食べなくても生きていけるようになる。」
だとか、
水虫になった自分の足を見て、「身体の悪いものが出て行っているんだ。」
だとか、どうしても理解できない。
自分自身のエゴを消すために修行しているというのは、もうすでにその考え方がエゴそのものじゃないかな?とも思うし。
まぁ、その辺は色々疑問がある。



けど、それに対する警察、マスコミ、地域住民、各種団体などなどの対応に納得できるかと言うと、そうでもなかった。
特に、マスコミさんの対応は酷いと思う。正義を謳った悪というか、義のある悪というか。。。
報道の自由という名目と正義が自分側にあるからと言って、なんでもやって良いということにはならんはずや。
いくら怪しい集団の家だからといって、「中を見せないのはやましいことがあるからだ」という態度で取材を申し込んでくるとか、
取材を申し込むときは平気で電話をバンバンかけてくるくせに、団体からの抗議の電話には電話を受けた人間の個人名を出すことさえしないとか、
そういうのはちょっと違うんじゃない?と思う。
まぁ、視聴率を取らないとね、商売にならんのやからね、とも思うけど。
近年は、もっと酷くなってるような気がするなぁ。。。



オウム真理教に対する警察、マスコミ、地域住民、各種団体。
全く対立している関係やけれど、双方には共通点がある。
それは、思想が単一化しているということ。
オウム側は、宗教だから思想が単一であるのは、そりゃそうだとも思う。
けど、もう一方も、あいつ等は危険だ!と思想が固まってしまっている。
そんな状態で、話合いの場なんて出来るわけがない。
たぶん、最後まで双方が融和することは出来ないと感じた。




それと、ひとつ分かったことがある。
なぜ、記者会見に臨む信者ってあんなに能面のように無表情なのかな?と疑問やった。
やっぱり、マインドコントロールの影響かなぁ?とも思ってた。
けど、違う。
彼らは、単に、極度に緊張していたんやと思う。
そりゃそうや。
明らかに敵意が向けられる場に出されてるんやから。





身銭を切って買った甲斐があったわ。