MARUMUSHI

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『ひかりのたび -dream of illumination-』。

2017-11-27 21:16:11 | 映画日記
#ひかりのたび #dream of illumination #ひかり
『ひかりのたび -dream of illumination-』を観てきた。

光は色々なものを映し出す。
映し出されるものは、その角度で色々な表情を見せる。
カッコイイ、カッコ悪い。優しい、怖い。かわいい、不細工。
どんな風に光を受けても物事が一刀両断で分けられれば楽だけれど、実際はそうじゃない。
善だけど悪。悪だけれど善。光の当たり方で人はコロコロと変わる。どっちが本物か?いや、どっちも本物じゃない。そもそも人に本物も偽物もない。ひかりの当たり方次第だ。

不動産ブローカーを父に持つ女子高生。彼女は父の仕事の業の深さを彼女なりに理解し、彼女なりにそれが自身に同影響するかも理解している。
父は良い人でも悪い人でもない。
娘を思い、全力で守ろうとする。幸せを願う。父ならば不自然なことじゃない。
でも、彼のやっている仕事は敵を増やす。街中を敵にするかもしれない。
田舎に行けば行くほど、町は閉鎖的になる。外から来た者はやはりよそ者とみられてしまう。父はそれの町を巧妙なやり方で切り売りする。海外のブローカーにも。そのやり方を町の人間はどうしても認められない。「代々守ってきた土地」という考え方があるからだ。でも、閉じた町を開き、町を再開発することも1つの考え方だ。どっちが良いとか悪いとかではない。ひかりのあたりかた次第で変わるのだ。

僕は思う。
町の有り様なんて、あるべき形に、あるべきようにしかならないのではないか、と。
ブローカーがどんなに頑張ろうが、町長がどんなに頑張ろうが、結局町の形はあるべきようにしかならないのだ。不動産ブローカーとしてそのことを知っていて、町長はそのことを認められない。それだけのことなんじゃないだろうか。
だから、机を拳で叩き呪うように声を搾る町長の姿に、不動産ブローカーはこういうのだ。
「大丈夫ですよ」と。
あなたが思うほど、悪い状況にはならない。
そして、わたしが思うほど、わたしは世界のことを知らない。
限定された場所にだけひかりは当たっている。わたしたちが見ているものは狭い範囲でしか物事を見ることは出来ないのだ。
だから、大丈夫ですよ。

町のレストラン。そこでバイトする娘の姿を、ぼんやりと眺めながら眠ってしまった父。
ふと目覚めた父は、水の入ったコップをひっくり返してしまう。あわてる父。
それを見て笑う娘。滑稽なものを見たという笑顔。
その姿を見て笑う父。
女子高生でもブローカーでもない二人の姿。
娘と父。それをはっきりと浮かび上がらせるひかり。
Dream of illumination
父が娘に見た光。これからもずっと続く、ひかりのたび。


全編モノクロという思いきった手法。
この作品に色はいらない。色という情報はむしろ邪魔になる。光と影があればそれでいい。
志田彩良の年の割には達観した考え方と同時に年齢相応の魂の揺らぎの表現が観ていて純粋さを感じる。
高川裕也は、慇懃無礼とも言える態度やフリをする態度。仕事をゲームと割り切っているような大人の気味の悪さが上手い。

舞台挨拶では、高川裕也さんは面白いオジサンです。悪い人ではない(とおもいます)。
澤田サンダー監督は多分シャイです。ずっと高川さんの顔を見て喋ってたのが印象的でした。



2017年11月26日のつぶやき

2017-11-27 00:00:00 | twitter



  • #俺地下っ死ぬほど面白すぎて宇宙が滅ぶ
    誕生日に何で殺すんすか!! https://t.co/8XmnOgrQUq

    Posted at 10:21 PM




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  • 「冷静に」なんてなりません!|Erin|note(ノート) https://t.co/uoANZQXlG8
    Posted at 10:06 PM




  • 戦争が終わった時に、嬉しいのは予想がつくけど、不安は無かったか?
    と死んだ爺ちゃん婆ちゃんにきくのわすれてたなぁ。。。 https://t.co/woNwmfwcCf

    Posted at 08:28 PM




  • 見た目の悪いガチャピンかな? https://t.co/PEWjXyy52v
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  • RT @ohko_tencho: 人気コミックの実写化、外国人も全員日本人キャストで、なぜか成功した作品 https://t.co/6sEUCuz09E
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  • RT @MoriTatsuyaInfo: アーサー・C・クラークは幼年期が終わって地球人は争いをしない次元に到達するというSFを書いたけれど、日本人は取り残されそうな気がする。マッカーサーは日本人精神年齢は12歳くらいとの言葉を残しています。 https://t.co/y4HG
    Posted at 12:59 PM




  • 行きたかったのに。。。 https://t.co/kEkVjKPPHM
    Posted at 12:23 PM




  • タキ君じゃなかった?このときは。 https://t.co/vVPQfWQ9Ua
    Posted at 09:21 AM




  • お菓子屋さんじゃなく、フランクフルト屋さんになったんだ。

    でも、夢を与えるという点では同じだと思うよ。 https://t.co/3uC6ef6S33

    Posted at 09:18 AM




  • RT @7_gei: 『ひかりのたび』大阪初日舞台挨拶!主演の高川裕也さんと澤田サンダー監督にご登壇いただきました!社会的な内容を含みつつも、家族、そして故郷についての普遍的なお話でもあります。モノクロの美しさはぜひスクリーンで観て頂きたいです。
    https://t.co/fi

    Posted at 03:31 AM




  • えぇ。。。 https://t.co/i2CaIVSrsn
    Posted at 03:29 AM




  • 重い物語だけれど、より重い現実を描いている作品だと鑑みれば軽いタッチとも言える。
    映画の最後が好き。「そうさ。きっと概ね上手くいくさ」と背中を押してくれる。
    本当にいい映画。 https://t.co/cxY1O3PrxM

    Posted at 12:51 AM



  • https://twitter.com/kaoritokuyama