MARUMUSHI

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『森山中教習所』。

2016-07-18 23:43:55 | 映画日記
『森山中教習所』を観てきた。

全然親しくない友達の方が、自分の本当の気持ちを喋れたりすることってあると思う。
距離が遠いからこそ心を結びやすい、というか。

大学生の清高くんとヤクザの轟木くんの、ひと夏の教習所物語。
彼らは遠い友達で、轟木くんが退学するその日に一度喋っただけの存在。
そんな2人がまた出会う。

世間は夏休みぐらいだ。
勉強、という点からは成長を遂げるのは学年末や卒業式なんだろうけれど、大人になる、という点からは夏休みの終わりに人は一番成長するんだろうと思う。
生きている限り人は否応なく大人にさせられる。大人になると言うことは何かをあきらめて、何かを飲み込むと言うことなんだと思う。そのモラトリアムが夏休み。

清高くんは「器が小さいからだよ」といじわるに言われ、
轟木くんは、引き返せないぞ、と念を押され、
非公認教習所で自動車運転の練習をする。
その教習所は、普通の教習所じゃなくて、一緒にご飯を食べたり、一緒にお酒を飲んだり、一方的な恋をさせられたり、一本背負いの練習をしたり、卒業検定ではピクニックにいったりとちょっと変わっている。
そんな中で彼らは変わっていく。
轟木くんは、自分の本音を口に出し、笑えるようになった。
清高くんは、腐った親父に殴りかかることが出来るようになった。

免許が取れたから、清高くんの免許の写真写りを笑いながら、2人は別れることになる。
もう、たぶん、二度と交わらない2人の人生。でも、最期まで忘れられない友達。
距離があるからこそ、本当の友達。


ndjc2015『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ/佐藤快磨監督』の頃から薄々感づいてて、
34年生きてきて、やっと分かったんやけど、どうやら僕は、カエル顔というかヒラメ顔というか、そういう女性がタイプみたい。

岸井ゆきのさんが、好きです。




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