MARUMUSHI

映画とかTwitterとかとか。

『スカイライン -征服-』。

2011-06-20 09:12:46 | 映画日記
『スカイライン -征服-』を観てきた。

物語の開始時点から、救いようの無い展開。
この映画にあるのは、未知の物から征服される恐怖。そして、そこに射す僅かで儚い光。ただそれだけだ。
でも、それでいいと思う。そういう映画なのだ。

それにしても、ハリウッド映画はその時代のアメリカの状態を示すと言うけれど、確かにそうやなと思う。
『ディープインパクト』『アルマゲドン』などに代表される、自然現象からの恐怖。
『インディペンデンス・デイ』や『宇宙戦争』『地球が静止する日』『トランスフォーマー』などの宇宙人からの攻撃の恐怖。
『アイアンマン』や『ハートロッカー』『ブラザー』などのテロからの恐怖。
こういう何かを悪にしアメリカあるいは人類が善であるという作品は、アメリカと言う国が何を悪として見ているのかがよく分かる。
近年増えてきたのは『クローバーフィールド』とかこの作品などの、未知からの恐怖というテーマだ。

いま、アメリカは何かに怯えていると同時に、新しい敵を探している。
人種が入り乱れている国をまとめるのには、仮想敵からの恐怖を用いるのが一番手っ取り早い。

本作品を幾分か斜に構えてみると、そう見えてくる。

いやー、映画ってホントにいいもんですね!
by 晴郎


『さや侍』。

2011-06-17 19:25:13 | 映画日記
『さや侍』を観てきた。
松本人志監督作品、第三作目。

これまで、『大日本人』『しんぼる』とはっきり言って、パッとせず、そんなに面白くなかった。
でも、今回は違う。面白いし、飛躍しすぎずに分かりやすいメッセージもちゃんと入ってると思う。


それにしても野見隆明というおっさんは凄いな。
すごい真面目な性格なんやろうな。真剣やもん。たぶん演技とかじゃ無しに、体張って真剣にやってるだけやからな。【働くおっさん劇場】なんかでもその片鱗は出てたけど。
この野見さん自身がそういう生き方をしてきたんやろうなと思う。何事にも真剣で全力でやる。そういう性格なんやろうと思うわ。
でも、それが面白い。シュールで笑える。決してバカにしてるわけじゃなく、それが野見さんのタレント的キャラクター。
”さや侍”は野見隆明でなければ出来ない役やと言い切っても良い。
娘役の熊田聖亜の、
「いったい、何がしたいんですか?」
「自害なされませ」
など突き刺さるような一言一言がまた面白いし、そのシーンを入れるタイミングが巧み。



力のない者でも、闘うことは出来る。
勝つことは出来なくとも、負け犬として何かを残すことは出来る。
それが”さや侍”の生き方だ。

観る人を選ぶ映画であるとは思うけど、おススメは出来る映画。


『赤ずきん』。

2011-06-17 19:17:43 | 映画日記
『赤ずきん』を観てきた。

”赤ずきんちゃん”の童話を発展させた、サスペンス・スリラー。
結構怖い。。。

力を合わせて生きてきた小さな山間の村。
もし、その中に人狼が混じっていたとしたら・・・?
徐々に疑心暗鬼になっていく村人たち。
あいつが怪しい、いや、こいつじゃないか?
そういう心が次第におおきくなっていき・・・。


人が最も恐れるべきは、狼ではなく、人なのかもな。。。


Minolta SR-1(メンテナンス)。

2011-06-16 22:26:34 | ジャンクカメラ
<状態>
概観に凹み無し。シャッター速度も特に問題なく変化する。もともと露出計は無いので、その当りは関係無し。
ファインダー内はキレイとは言い難いけれど、実用的には大丈夫。
でも、モルトの痛みが酷い。。。ガッサガサ黒い粉が出てくる。
とりあえずモルトを張りなおせば問題ないやろうと。
ジャンクで1000円也。安い。


<レストア>
①さて、ばらして行くぞ!と。まず、軍艦部。
フィルムの巻き上げノブの飾りネジを外すのに、アメゴムかゴム越しにラジオペンチなんかで捻るといい。あとはカニ目で外していけばいい。接岸部分もネジになってるんで、これも外しておこう。じゃないと軍艦部が取れない。

②プリズムをとる。「あ、これかなー」というネジを回せば取れる。スクリーンも一緒にくっついてくる。スクリーンは適当にブロアーで埃を取っておく。あんまり拭いたり擦ったりはしないほうが良い。プリズムとスクリーンは分解できるけど、今回はほっとこう。ここにもボロボロのモルトが出てくるのでそれも全部とって新しくする。モルトよりはフェルトの方が厚みがあって良いと思う。

③セルフタイマー部をとる。でもって、エタノールで溶剤を溶かしながら革をベロッと剥がす。

④底部を開ける。ネジ三つでおしまい。中身をいじる必要なし。マウント部を取り外すのに邪魔なだけ。
⑤③で剥がした革の下から登場するネジを外してマウント部を取る。裏っ側を見るともっさりと腐ったモルトが出てくる。容赦なく全部落として新しく張りなおす。

あとは、元通りにするだけ。
(´・∀・`) 意外とあっさり


<まとめ>
レビューにも書いたけれど、重くて性能もイマヒトツといったところやけれども、レンズは良い物が多い(らしい)。
標準レンズ(ROKKOR 55mm)の映りとかを観ると、線が太めでビビッドな色合い。ちょっと特徴があるレンズで面白い。しかも、市場にジャンクでレンズが結構出まわってるっていいう良い面も多い。