友人に誘われ、出光美術館に行ってきました。
「東洋の白いやきもの-純なる世界」
8/4(土)~10/21(日)
中国、朝鮮、日本の白磁、青白磁がずらりと並ぶ、真っ白な世界。
その中で圧巻だったのは、
特別出品として展示されていた「白天目」。
無知な私は、
『天目茶碗は黒いもの』
と思いこんでいたので、
白い天目茶碗があるということに、とても驚きました。
美術館に行くと、必ず1つや2つ、
こういった新しい発見や感動があるのですが、
私の場合、いつのまにかそれをすっかり忘れてしまいます・・・。
こういうことは、たとえばメモするなりなんなりして、
記憶にとどめておかないと、せっかくの発見や感動が・・・
もったいないですね・・・。
小ぶりで緩やかな曲線を描いた「白天目」。
白の中に黄緑やピンクや黄色など、いろいろな色味が美しく混ざり合い、
縁に施してある金の割合も絶妙で、
それはそれはとても見事なお茶碗でした。
そういえば、以前金繕いのお教室で、
縁がかけてしまったうつわの修理をされていらした方が、
あえて縁全体に金を施して、
まるでこの天目茶碗のように素敵に仕上げていらしたなぁと、
ふと思いだしました。
そういうお直しの仕方もありだなぁと思ったのに、それもすっかり忘れてました。
・・・と、それもメモ、メモ・・・。
そして、
今日のもう一つの感動は、
江戸時代の禅僧、仙がい和尚さまの絵。
仙がい義梵(せんがいきぼん)和尚さまは
「世の中の絵には決まりがあるが、私の絵に決まりはない」
と、難しい禅の思想をユーモアーのある絵で、
庶民にわかりやすく伝えようとしたお坊さんなのだそうです。
出光美術館は、仙がい和尚さまの作品を
数多くコレクションされていらっしゃるそうで、
今回の展示では、仙がい和尚さまの絵が併設展示されていました。
そのユーモラスでかわいらしい絵に、終始心はときめきっぱなし☆
こちらは今日の戦利品
仙がい和尚様のポストカード
そして・・・
『指月布袋画賛』のスタンプ!!!
あまりのかわいさに、思わず友人とおそろで購入!
だって、この子供のおしりのぷりっと感っていったら!
もうたまりません!!!^^
でもこんなにほのぼのとしたかわいらしい絵の中にも、
実は禅の思想が隠れているのですね。
美術館で買ったこのスタンプを使うたびに、
今日の感動や発見を、ちょっとでも思い出すことができるかな?