甲子園きっぷ  yama’s stadium☆彡

~球児たちの あしあと~

2010 春季高校野球 九州大会 決勝

2010-04-28 | 2010 春季高校野球
本日の春季高校野球 九州大会の準決勝で大分 明豊と、センバツ優勝の沖縄 興南が勝ち進み、明日で決勝戦で対戦する。


九州大会、両校の対戦結果は・・・

 【明 豊】

1回戦  明豊 2-1 西日本短大付
準々決勝    6-2 鹿児島実
準決勝     1-0 飯塚 


 【興 南】

1回戦  興南 8-4 福岡工
準々決勝    8-0 樟南
準決勝     4-0 祐誠


準決勝では、興南エース島袋投手、久々の実戦登板も「いい感じで投げられた」と
センバツ決勝以来の実戦登板を1安打無失点で切り抜けた。

『九州大会ではセンバツ出場校と戦いたい』と言われていた明豊 浜田監督。
明日、九州では昨夏の覇者 明豊とセンバツ優勝の興南との対決が実現する形になった。

楽しみな一戦になりそうです

横浜高校 野球部監督 渡辺 元智氏 著書 『もっと自分を好きになれ!』

2010-04-28 | 読書

   
   
             『 ウチは エベレスト という甲子園を目指している 』


この詩は、横浜高校創立者 故 黒土 四郎氏の『 第一歩 』という詩。

横浜高校 社会科教師、野球部監督の渡辺 元智氏の座右の銘でもある。

『高校野球は、あくまで教育の一環』を貫く渡辺監督さんが執筆された著書です。


教師として、「監督」という立場を確立されている渡辺監督さん。
この著書の中で 「選手」 という言葉は使われず 「生徒」と使われているところが
高校野球は教育と考えられているところなんだろうなと感じながら読ませて戴きました。

野球の技術の話しや、横浜高校が現在に至るまでの経緯よりも、教育者としての子供への接し方、
言葉と信頼関係を築くコミュニケーションの大事さが綴られた内容でした。

この本に出会って良かったというのが第一の感想です。


我が家の合言葉 「反抗は自分で稼いでご飯を食べれるようになってからしろ!!」
現在、我が家では何がそうさせているのか?
話し掛けても返事もろくにしない、あり得ない『反抗期』??の思春期息子を抱え、
子育ては、まだまだ大変だと思い知らされている私・・・

渡辺監督さんの、この本は、そんな思春期真っ只中の子供を持つ私にとって、考えさせられる言葉がたくさん込められていました。

渡辺監督さんが接してきた生徒への想いや対応、言葉と心のコミュニケーションの大事さを
子育てに置き換えながら読むと、こうすれば良かった・・・こんな言葉が必要だったのか・・・と考えさせられた一冊でした。


横浜高校と言えば、あの松阪大輔選手が頭に思い浮かぶことだろうと思います。
その松阪選手をプロへと導かれた渡辺監督。

渡辺監督は、幼いころ戦後間もない混乱期、家族と離れ離れの孤独な生活を強いられ
進みたかった高校へも金銭的な事情で諦めざるおえず、途方にくれた少年時代があったそうです。

そんな時、恩師が横浜高校野球部の監督となり、縁あって横浜高校へ入学することになり・・・

横浜屈指と呼ばれる現在の横浜高校野球部 誕生の一歩である。

当時の野球部では、鉄拳制裁は当たり前。
上下関係が厳しく、殴る蹴るは日常茶飯事。
そんな環境の中 「プロになって家族と大きな家に一緒に住みたい・・・」の一心で野球に取り組んだ渡辺少年。

そんな矢先の右肩の故障。
チーム内の競争離脱と鉄拳制裁を恐れ無理をした結果、選手生命を断たれてしまう。

「もうどうでもいい・・・」と逃げるように横浜高校から離れ、荒れた生活に。

そんな時、当時の横浜高校校長だった黒田四郎氏から横浜高校臨時教師の誘いを受け横浜高校へ指導者として戻ることになる。

そこから現在の横浜高校野球部を築きあげるまでの経緯や、教師として・・・監督として・・・人として・・・
渡辺監督さんの生徒への関わり方、言葉の大事さ、生徒と交わした言葉が書かれた内容でした。

時代の流れで子供の資質も変わりつつある、いわゆる今の子供に対して、自分の指導が正しいと押しつけるのではなく
その時代、その時の子供たちの気質に合わせ考え対応されているところは、絶対的な権力の監督さんというより
人と人との繋がりを一番に考えられている監督さんだと感じました。

    One for all   「一人はみんなのために、みんなは一人のために」
 
            自分が大事なら、まず他人を大事にしろ・・・


常々、渡辺監督さんが生徒に掛けられる言葉だそうです。

反抗する?反抗期息子へ、その態度に腹を立てる前に掛けてやる、心を開く言葉があるような・・・
ヒントをもらった本でした。
親業につまづく度、もう一回読み返してみようと思う本です。

思春期の子供を、どう扱ってよいのか・・・
日々、子供と心の格闘をされ悩まれている親御さんには、野球に全く興味がなくても、何かヒントになる、
気づかされる言葉を見つけられる本だと思うので、ぜひ読んでもらいたい一冊です