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~球児たちの あしあと~

盗塁の極意

2011-05-30 | 中学野球

こんばんは。
台風がようやく過ぎ去った関西ですが、今日も台風の名残、風の強い一日でした。

昨日はさすがに警報も出ていたのでクラブの練習もお休みだったようで・・・。
私も久しぶりに丸2日間自宅でゆっくり過ごしました

ところでみなさん!楽しみにしているTV番組ってありますか?
私は普段仕事が終わり帰ってもゆっくりテレビを見ることは殆どありません。
子供たちの夕食が終わると何かしら自分のしたいことでいっぱいの毎日。

毎日のスポーツニュース、たまに家に居る土日にはゴルフ観戦が楽しみです。
昨日の朝はサッカー欧州CL バルセロナ VS マンチェスターUの決勝に、録画のため朝6時からひとり燃えてました
マンチェスター優勢か?と想像していましたが、バルセロナの攻撃は、一瞬の隙を得点に繋げるすごいなぁと思う試合でした。

ドラマなんかは殆ど見ませんが(見だすと毎週見ないといけないのが何だか面倒になって・・・
唯一今、珍しく日曜の夜のドラマ「江」と「仁」は見ています。
そして土日何より楽しみにしているのがGoing 亀梨プロジェクトです。

亀梨くんの野球センスには目を見張るものがあります。
挑戦の部分だけではなく、私はこのプロジェクトからは色々学ぶことも多いです。

月曜の仕事に備えていつも日曜日は録画、月曜の朝見て仕事が日課となっています。
球児のみなさんにもぜひ「録画」で見てもらいたいTV番組です。

昨夜の亀梨新企画は盗塁プロジェクト

2010年59盗塁でパ・リーグの盗塁王
50メートル6秒を誇るソフトバンク 本多雄一選手に習う盗塁の極意

盗塁・・・
普段試合で当たり前のように見るプレーです。
塁に出て次のベースを狙う・・・
選手たちはその間どんなことを考えながら先のベースを狙っているのでしょう。

盗塁するにはリードが必要。
何度もけん制される場面、当たり前のように見る光景。
けん制を何度もされる中、次の塁を狙う選手たちはどんなことを考え「勇気の一歩」を伸ばしているのでしょう。

昨夜の亀梨プロジェクトでは、本多選手による走塁へのこだわりと、一歩(足ひとつ分)の勇気を学びました。

本多選手の盗塁には色々な『こだわり』があり、
一心同体のスパイクには大変こだわりを持たれています。

スパイクの重さで言うと、イチロー選手で500g
元阪神タイガース 盗塁王の赤星選手では625g
一方、本多選手のスパイクは700gと、平均600gからみるとなり重いことが分かります。

走る(盗塁する)には軽ければ軽いほど良いなと単純思ってしまいますが、
本多選手は「スパイクの重みを感じて走りたい」とこだわりを見せます。

また、スパイクの歯の本数にもこだわりを持たれていて、
土をより多く蹴るために10本の歯のスパイクを使用している選手に対して、
本多選手のスパイクの歯は7本

歯が多いと土を蹴る量が多くなるので好む選手が多い中、
本多選手はつま先でバランスを取られているそうで、
歯が多すぎると自分のバランスで走れないのだそうです。

さらに本多選手のスパイクの裏には3本の切れ目が入っています。
これは使うほどにスパイクの裏の皮が柔らかくなり、滑らかに動くようになるそうで、
わざわざ切り込みを入れているそうです。



こういう徹底したこだわりを持たれている本多選手から生まれる盗塁ですが、
身体を使うより神経を使うプレーだと言われていました。

盗塁…

先のベースを狙うということに、道具ひとつとってもこだわり抜くということが、
本多選手の盗塁に掛ける強い想いなんだなぁと感じました。
小中学・高校球児には盗塁のためにここまで道具にこだわることは少ないと思いますが
道具ではなく『気持ちや頭で考える、身体で感じる』を学んで戴ければと、
昨夜のGoing 本多選手に学ぶ亀梨盗塁プロジェクトから要点をまとめて紹介したいと思います。

まずリード。
ランナーは塁に出るとリードを取る。
リードの幅が広ければ広いほど盗塁を成功させるには有利となる。
リードが広いということは、けん制で刺される確立も高くなるのは誰が考えても分かること。

でもそのリスクをいかに頭と勇気の一歩を使い盗塁を成功させるか・・・
身体を使うより神経を使うと言った本多選手の気持ちが良くわかる指導でした。

本多選手の盗塁の極意

① 『盗塁を狙うリードの姿勢』

本多選手の盗塁を狙う重心は、1塁側 4 : 6 2塁側 
重心をスタートする方(2塁側)に心持ち持つ


② 『盗塁のスタートを切るタイミング』

走者はピッチャーのどこを見てスタートを切る判断をするか・・・

一般的には投手の前足が上がる瞬間を見てスタートを切る

本多選手は、足ではなくピッチャーが構えた時の腕のライン 背中を見ているという。
足を見ると上手いピッチャーは足でけん制してくるからだそうです。

ランナーは、ピッチャーが投球かけん制かを見極めるために投手の足だけではなく身体全体を見る。

 
 

③けん制

けん制・・・ランナーにとってアウトになるかもしれない一瞬のピンチ

本多選手は、その一瞬のピンチを盗塁を成功させるためにプラス変えることを常に頭で考えていることがよく分かりました。

けん制を多くもらう方が良いという本多選手。
けん制はあまり来ない方が良いと(盗塁しやすい)考えてしまいますが、
本多選手の場合は、けん制をもらった時、球の到達と帰塁のタイミングを見て
「このけん制だったらこのタイミングで戻れる」
けん制を多くもらうことによって、あと1足・2足いけると考えるそうです。

ピッチャーにとれば、ランナーはあれだけけん制をもらえば警戒して走りづらいだろうと思うだろけど
逆にランナーにとっては「あとどれくらいリードを取れる」というヒントをもらうことになると言われていた。


 
  
けん制前のリード

  
けん制後のリード

確かに本多選手のリードは、けん制前と、けん制後一歩違っていますね。
いかにこの一歩を生かし盗塁を成功させるか。

最後に。
④盗塁のスタートの切り方

思いっきりスタートを切りたいところですが、本多選手の場合は静かにスタートを切るのだそうです。
出た瞬間トップスピードで!が焦りに繋がる。

スタート時に身体が伸び上がったり、下にいくとロスが生まれる。
重心の高さを変えず平行に走りだすことで効率よくスピードが上がるそうです。

  
  一瞬の判断が成功と失敗を分ける盗塁。
身体と頭で考える勇気の一歩。
球児のみなさんには、ぜひ先のベースを狙う時、
勇気の一歩を前へ出してもらいたい・・・そう思います。

野球の勉強をしていると次に試合を観たとき、ただ打った走ったというところを観るだけではなく
違った目線で選手たちを観れるのでとてもおもしろく楽しみです。

次に観る試合では、盗塁を狙う選手の勇気の一歩や、姿勢、スタートの瞬間など、
そういうところに目を止めて観てみたいと思います。

もっと奥深く色々なことに気を付けなければいけない所があるんだろ盗塁。
頭を使って100%盗塁を成功させましょう