隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

テレビ Vol.528 『朝ドラ 「ひらり」』

2023年02月25日 | テレビ番組

隊長が観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第528回は、『朝ドラ 「ひらり 』をお送りします。

 

 


平成4年(1992)10月5日~翌年4月3日にかけて放送されていた、NHK「連続テレビ小説」(通称:朝ドラ)第48作の『ひらり』が、昨年 12月20日(火)から、NHK総合テレビで、毎週火曜日~金曜日の午後4時30分~5時00分に、1日2話ずつ、再放送されています。(放送回数:全151話)


「隊長のブログ」では、“朝ドラ” を、これで29作品を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい
 。


本作品は、東京下町の両国を舞台に、相撲が大好きなヒロイン・ひらりが、近所の町医者をめぐって姉と繰り広げる恋の騒動を中心に、コミカルに描いた青春物語です。


原作・脚本は、好角家(相撲通)として知られ、のちに横綱審議委員会審議委員も務めた、内館牧子。


内館牧子さん脚本のドラマは、2015年7月期  『エイジハラスメント』  を、取り上げています。


音楽は、中村正人(ドリームズ・カム・トゥルー)。


主題歌:ドリームズ・カム・トゥルー 「晴れたらいいね」。


相撲好きなヒロイン・ひらりを演じるのは、石田ひかり。


共演者:花沢徳衛、渡辺いっけい、鍵本景子、伊武雅刀、伊東ゆかり、島田正吾、石倉三郎、伊東四朗、池内淳子、 三遊亭楽太郎(故・六代目 三遊亭円楽) 、出羽錦忠雄、綿引勝彦、ほか。 

 

(後列左から:渡辺いっけい、鍵本景子、花沢徳衛、石田ひかり)

 

(石田ひかり、三遊亭楽太郎)

 

(渡辺いっけい、石田ひかり)

 

語りは、 倍賞千恵子。

 

 

第1話のあらすじ:東京の下町・両国の質屋「やぶさわ」から、朝早く出てくる藪沢ひらり(石田ひかり)。祖父の小三郎(島田正吾)と一緒に、隣家の相撲部屋「梅若部屋」に朝稽古を見に行くのが日課です。


親方の梅若虎男(伊東四朗)、女将の明子(池内淳子)、そして力士たちに囲まれて育ったひらりは、大相撲が大好きな20歳です。小三郎のほか、父の洋一(伊武雅刀)、母のゆき子(伊東ゆかり)、姉のみのり(鍵本景子)と暮らしていますが、父と母は朝から気まずいムードで。。。

 

 

第55話迄の感想:近くに「両国国技館」もあり、地元に大相撲が根付いている、墨田区両国が舞台です。東京の下町が舞台と言えば、同じく現在再訪中の 『本日も晴天なり』では、 ヒロインの実家が、日本橋人形町で江戸時代から続く染物屋でした。『ひらり』では、実家が先祖代々続く質屋で、隣に相撲部屋があります。


二つのドラマには、ヒロインが古き良き時代の下町文化の環境に育ったという共通点があり、近所付き合いも含めた、オーソドックスなファミリードラマと言えるでしょう。


『本日も晴天なり』の脚本が小山内美江子さんで、『ひらり』は、内館牧子さん。『舞いあがれ!』  など、最近の朝ドラと違い、ストーリー展開に、気をてらったところがなく、安心して “お茶の間” で観ていられます。


好角家の内館牧子さんなので、相撲界の慣習や、稽古のシーンでも、妥協を許さなかったのでしょうね。“本物感” が、画面越しに伝わってきます。


ひらりの母方の祖父の金太郎(花沢徳衛)が、町鳶(とび)の鳶頭。叔父の銀次(石倉三郎)も、鳶職。“木遣り(きやり)” を習い・唄うシーンが数多く登場して、下町情緒を醸し出しています。

 

かって、“朝ドラ” のヒロイン役は、新人女優の「登竜門(とうりゅうもん)」 と呼ばれ、オーディションで選ばれていました。当初は演技がぎこちなかった無名の女優さんが、ドラマの中の主人公の成長とともに、女優として成長していく姿を、急流をさかのぼることのできる鯉(こい)は、竜になるという中国の故事「登竜門」になぞらえていました。


しかし、最近では、2015年度前期『まれ』の 土屋太鳳  から始まり、波瑠  、高畑充希、芳根京子  、有村架純  、葵わかな、永野芽郁、安藤さくら、広瀬すず   、戸田恵梨香  、二階堂ふみ、杉咲花、清原果耶、上白石萌音、深津絵里、川栄李奈、黒島結菜  、そして最新作の 福原遥 と、連続15作実績のある女優さんが起用されています。


『ひらり』の石田ひかりさん。既に、アイドルとして活躍していて、姉の石田ゆり子さんと共に、知名度はありましたが、女優としては、この朝ドラでブレイクしたと言って良いと思います。


物語開始時点で20歳の設定だった主人公のひらりを、実年齢でも同じ20歳の石田ひかりさんが、水を得た魚のように、明るく生き生きと演じていますね。


花沢徳衛、島田正吾、伊東四朗、池内淳子、らのベテラン陣が、ドラマに “粋な” 味付けをしています。

 

再放送の時間帯が夕方なのですが、オープニングにドリカムの弾むような曲調の「晴れたらいいね」が流れてくると、明るい朝が始まるという感じになります。

 

 

 



最後になりますが、初回放送から30年、多くの出演者が、鬼籍に入られています;


花沢徳衛、島田正吾、池内淳子、 三遊亭円楽  、出羽錦忠雄、綿引勝彦、など (敬称略)。


亡くなられた皆さんのご冥福をお祈りいたします。

 

尚、『ひらり』次回、第56話は、2月28日(火)午後4時30分から放送予定です。

 

 


==「テレビ番組」 バックナンバー ==
https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/17de26ad35859fd865f52645aba1b27d

Vol.1~515 省略。

Vol.516 2022/12/22 『2022年秋の連ドラ総括』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/027755b77e92a2a0a9b4d4824bfc0a19

Vol.517 2023/1/11  『ガイアの夜明け「2022年1~12月放送ピックアップ」』  https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/96d4726ff1f4cd5f6062d027f0e09aa0

Vol.518 2023/1/19  『ドラマ「シャツの店」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5c227a4a3c0be1e017ad4bb593e25121

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Vol.521 2023/2/4   『ドラマ「星降る夜に」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6668044f68f1370a42d342ca34644993

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Vol.524 2023/2/12  『ドラマ「我らがパラダイス」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ca4f25b05984f34828e02c1b68527265

Vol.525 2023/2/16  『新美の巨人たち「2022年7月~23年1月放送ピックアップ」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/4cc93bcb5b80d526adda7041425bf1f2

Vol.526 2023/2/19  『大河ドラマ「どうする家康」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/2ca591cdcaa5c2b72c842d9687a889b8

Vol.527 2023/2/23  『ボクらの時代-2022年9~12月放送ピックアップ-』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8460bc7dd1cf69d09c31ef9d6377c29a

 


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