Kyotango City
RICOH GR DIGITAL
英語ではただ On The Beach という小説と映画の単純なタイトルが、日本語で「渚にて」となると何となく文学的、抒情的な響きを持つのが日本語の奥深いところだ。しかも核戦争後の人類を描いているということで、個人的には多少の恐怖感を抱くタイトルでもある。
写真は丹後半島の琴引浜。
この浜は鳴き砂で有名なところだが、あいにくの小雨模様だったので鳴るはずもなし。それでも歩いてみようと、クルマを駐車場に止めて駐車料金(1回1000円)を払いに行くと、小屋にいたおじさんが「今日はこんな天気で砂も鳴らないから」とタダにしてくれた。
ところが、しばらく散歩して帰るときに見ていると、自分の次に入ってきたクルマからは料金を受け取っている。自分たちは軽く会釈して逃げるように出たのだが、あれは一瞬の気まぐれだったのだろうか。
ところで、日本の砂浜はかつてはどこも鳴き砂で美しかったのだろうなあ。と思ったのは 渚=なぎさ=なきさ=鳴き砂 という勝手な連想から。