Life with Leica

ライカ片手に写真散歩

500分の1秒の存在

2008年02月22日 | 中国

Shanghai
Leica M2 Elmar 50mm F2.8

たとえば、シャッター速度のダイヤルを500にセットしておくと、それでフィルム10本を撮りきったとしても、そこに記録された時間の合計は1秒にも満たない。何ヶ月もの間楽しみにしてきた、数日間の旅行の思い出なども、そのごく短い時間の中に記録されるわけで、そこが動画と違うところだ。
だから写真は貴重であるし、撮ることが緊張を強いられるものであったり、楽しかったりおもしろかったりするのだ。

現実とは別に、ニコニコ笑いながら何やら話しかけてきてくれたこのおじさんは、自分の記憶と、わずか500分の1秒で記録されたこの1コマの中にしか存在しない。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
素晴らしい文章 (pyenpyen)
2008-02-23 00:46:32
500分の1秒の記録。
この切り取った瞬間がその後、何千時間も残るのが
まさに写真の醍醐味ですね。
素晴らしい文章で、感銘しました。

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Unknown (Tajiri)
2008-02-23 12:45:04
ありがとうございます。
動画と違って写真は折に触れて見返すことも多いですよね。写真は大切な記録だと思います。
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そこにある真理 (カワサキゴロウ)
2008-02-23 21:02:26
本当にはっとさせられました。
ありがとうございました。
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ん~ (まこっち)
2008-02-23 23:07:20
ん~うまい表現ですねぇ~

インターネットやブログのおかげで、その”一瞬”を沢山の人たちへ表現できる、とてもいい時代ですね。

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カワサキゴロウさま (Tajiri)
2008-02-24 12:12:48
思いつきで書いた駄文ですが、ありがとうございます。恐縮です。
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まこっちさま (Tajiri)
2008-02-24 12:15:05
本当に。もし、ネットやブログがなければ自分のようなアマチュアが写真を見てもらう機会なんてほとんどなかったのですから・・・。
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