今日は一般の稽古報告(・ω・)ノ
年末になり、参加者は少ないですが、その分、徹底した稽古が出来ます。
人数が多いと、稽古内容が最大公約数にならざるを得ませんから、それは少人数の利点です。
この日は、歩法を集中的に稽古しました。歩くというのは誰もが行う行為ですが、体をねじらないよう、足で地面を蹴らないよう、そして、軸がブレないようにするのは、思いのほか難しいのです。
本日の参加者のSさんは居つかないように、歩こうとするのですが、足を上げるとどうしても反対の足が滑ってしまって、悩んでいました。
私の指導は、しっかり前に重心をおいて、倒れるようにし、脚を引き抜くように前に出す(前蹴りに近い動き)、と言っており、Sさんもそのようにしているのですが、どうしても、滑ってしまう。
私もいろいろ原因を探し、僅かに足で蹴っているのでないか、膝を伸ばして力を作っているのでないかと、考えたのですが、どうしても納得出来る解答にならない。
それでもう一度Sさんの第一歩を正面から観察してみると、足を上げた瞬間に僅かですが腰が反対方向に動き、足に自然と力が入っていたのです。
全く基本的なことですが、人間は無意識の内に倒れることを避ける為、身体のあらゆる箇所がバランスをとろうとします。このことを我々は悪癖と呼んでいます。
ここにこそ武道の難しさがあります。
人間は二足歩行を始めてからずっと倒れないように生活を送っています。
しかし、武術である空手は、力の完全解放を目指し、一分の無駄もなく重力を利用することを求めます。
そのため、日常生活で意識することもなく、当たり前に行っていることと、真逆のことを行おうとしているのですから、身体が思うように動かないことは当たり前です。
今回のSさんの身体操作にほんの僅かに表れた無意識の動作は、改めて前述のことを思い知らされました。
しかし、このことにより、Sさんは今後の稽古に於いて、自分でもその僅かな悪癖を矯正することが可能だと思います。
翻って、自分に当てはめた時、無意識の動きが効率的動作を邪魔することが、いかに分かりにくいことかと思い知らされました。
今後の自分の稽古に於いても気を付けていきたいものです。
終わり(=゜ω゜)ノ
年末になり、参加者は少ないですが、その分、徹底した稽古が出来ます。
人数が多いと、稽古内容が最大公約数にならざるを得ませんから、それは少人数の利点です。
この日は、歩法を集中的に稽古しました。歩くというのは誰もが行う行為ですが、体をねじらないよう、足で地面を蹴らないよう、そして、軸がブレないようにするのは、思いのほか難しいのです。
本日の参加者のSさんは居つかないように、歩こうとするのですが、足を上げるとどうしても反対の足が滑ってしまって、悩んでいました。
私の指導は、しっかり前に重心をおいて、倒れるようにし、脚を引き抜くように前に出す(前蹴りに近い動き)、と言っており、Sさんもそのようにしているのですが、どうしても、滑ってしまう。
私もいろいろ原因を探し、僅かに足で蹴っているのでないか、膝を伸ばして力を作っているのでないかと、考えたのですが、どうしても納得出来る解答にならない。
それでもう一度Sさんの第一歩を正面から観察してみると、足を上げた瞬間に僅かですが腰が反対方向に動き、足に自然と力が入っていたのです。
全く基本的なことですが、人間は無意識の内に倒れることを避ける為、身体のあらゆる箇所がバランスをとろうとします。このことを我々は悪癖と呼んでいます。
ここにこそ武道の難しさがあります。
人間は二足歩行を始めてからずっと倒れないように生活を送っています。
しかし、武術である空手は、力の完全解放を目指し、一分の無駄もなく重力を利用することを求めます。
そのため、日常生活で意識することもなく、当たり前に行っていることと、真逆のことを行おうとしているのですから、身体が思うように動かないことは当たり前です。
今回のSさんの身体操作にほんの僅かに表れた無意識の動作は、改めて前述のことを思い知らされました。
しかし、このことにより、Sさんは今後の稽古に於いて、自分でもその僅かな悪癖を矯正することが可能だと思います。
翻って、自分に当てはめた時、無意識の動きが効率的動作を邪魔することが、いかに分かりにくいことかと思い知らされました。
今後の自分の稽古に於いても気を付けていきたいものです。
終わり(=゜ω゜)ノ
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