私塾 成趣館

広島県東広島市の古流沖縄空手道場。稽古日は火・金。幼年部5時~少年部6時半~一般部8時~10時。(木)7時半〜中高生の部

お知らせ、稽古会のご案内。

2012-02-26 22:25:55 | 武道
きたる3月4日の日曜日に特別稽古会を開催する予定です。

日時、場所は以下の通りです

日時:3月4日(日) pm6:00~9:00
場所:中国新聞西条販売所 2F 小泉サロン(西条駅より徒歩1分)
住所:東広島市西条本町11-18
費用:無料
内容:~ナイハンチからの技の組み立て~
   1)広背筋を使った突きの出し方
   2)指の握りによるスナップの効かせ方
   3)ナイハンチによる膝の張り方
   4)重心をを固定しての足の上げ方
   5)3)、4)を使った歩法

以上を予定しております。
是非多くの人に参加して頂き、
技の交流を進めたいと考えております。
初心者、経験者問いません。
遠慮無く気軽にご参加下さい。

宮本武蔵とナイハンチ

2012-02-16 00:28:56 | 空手
突然ですが次の文を読んで頂きたい。

『 一、 兵法 身なりのこと
    ~中略~
  首ハ、うしろのすぢを直に、うなじに力をいれて、
  肩より惣身はひとしく覚え、
  両の肩をさげ、背筋をろくに、尻を出さず、
  膝より足先まで力を入て、
  腰のかゞまざるやうに、腹をはり、
  くさびをしむると云て、脇ざしのさやに
  腹をもたせて、帯のくつろがざる様に、
  くさびをしむる、と云おしへ有。』
『 一、 足つかひの事。
  足のはこび様の事、つまさきをすこしうけて、
  くびすをつよく踏べし。
  足つかひハ、ことによりて、
  大小遅速は有とも、常にあゆむがごとし。
  足に、飛足、浮足、ふみすゆる足とて、
  是三つ、嫌ふ足也。
  此道の大事にいはく、
  陰陽の足と云、是肝心也。
  陰陽の足ハ、片足ばかりうごかさぬもの也。
  切とき、引とき、うくる時迄も、
  陰陽とて、右左/\と踏足也。
  かへす/\、片足踏事有べからず。
  能々吟味すべきもの也。』

これは宮本武蔵が著した五輪之書、水之巻の一部で
姿勢と足の使い方について書き表されたものである。

私はこれを読んだ瞬間に、体に電流が走った。
「これはまさにナイハンチそのままじゃないか!!」
私が新垣師範に教えて貰ったナイハンチは、
この五輪之書に書かれたことそのままなのだ。

私は、宮本武蔵と共通性を持つ空手の奥深さと
練習体系としてナイハンチを創り上げた先人の
素晴らしさに感慨ひとしおであった。
そして、私の修行している空手の方向性の
正しさに改めて自信を持った。

これについて意味が分からない方も
いるかもしれない。
しかし、これは文章に書ける類のものではないので、
ご興味がある方は、当稽古場に来られたし(偉そうに、笑)。

昭和の剣聖:中山博道

2012-02-01 10:54:03 | 武道
私の行っている空手は、松村宗棍を源流とした生粋の首里手であると
自負しています。この松村宗棍は薩摩藩の示現流の免許皆伝者であり、
示現流剣法こそが空手の技術に大きく影響を与えています。
つまり示現流剣法の思想で空手の技術が構築されていると言えます。
その思いで、最近、古流の剣術の動画を検索しては見ているのですが、
そこで素晴らしい動画を発見しましたのでここに提示します。
流派こそ示現流ではありませんが、その動きの素晴らしさは
筆舌に尽くし難きものです。特に前半に行われている杖術の
歩法はあまりに素晴らしすぎて己の修行不足を恥じてしまいます。
中山博道84歳時の演武の映像に於いては剣と体の一体化が極まり、
まさに”剣とは動かぬものと心得よ”を実践されております。
柔らかく無駄がない!!
本来空手の型もこのように演じなければ使える型とは
言えないでしょう。
戦前にはこのような素晴らしい武道家が沢山いたのでしょうね。