私塾 成趣館

広島県東広島市の古流沖縄空手道場。稽古日は火・金。幼年部5時~少年部6時半~一般部8時~10時。(木)7時半〜中高生の部

定期昇級審査

2012-03-27 21:06:55 | 空手
先日、子供達の昇級審査を行いました。
一人ずつみんなの前で、型を打っていくのですが、
普段の稽古なら、上手くできる子も、
緊張するのか、どうしても間違えてしまう。
やはり、闘いとは、まず己と戦うことから
始まっていくようです。

日々、寒い日が続きますが、季節は春です。
道場生で一人、この道場から去っていく子がいます。
お父さんの仕事の都合で九州へ転勤になってしまったのです。
ここに初期から通ってくれ、いわば一期生とでもいう子です。
なかなか集中力の続かない子で、かなり手を焼きましたが、
それは私の指導力が低いが為で、手を変え品を変えで、
ようやっと稽古に集中が続くようになってきました。
それ故に思い入れも強く、少し残念に思います。
本人も引っ越しへの不安や寂しさからか、ここ2,3週間の
稽古では元気もないこともしばしばでした。
しかし、この日は、元気よく、最後まで道場に残って、
遊んで帰って行きました。

私塾成趣館は、偉そうな理念を掲げてはいますが、
私の思いとしては、故郷としての場所でありたい、
との思いが一番にあります。
今回のことだけではなく、今後も子供達は成長していき、
一人二人と離れていくこともあると思います。
空手は子供を、塾と部活に取られるといいます。
何人大人になって続けてくれる子がいるか分かりませんが、
それはそれでかまいません。
大人になって、社会に出たとき、
昔、空手の道場に通ってたなあ、と
思い出し、ひょこっとここに顔を出してくれる場所であれば最高ですね。
来てくれなくても、思い出としてしっかり心に刻まれていれば、
何も言うことはありません。

今の可愛らしい顔の子供達が、でかい図体して髭でも生やして、
低い声で、やってきてくれたら、思いっきり笑ってやりたいものです。

先のことは分かりません。
今は目の前の成長がとても嬉しく思える日々です。
合格した子供達は、新しい帯を腰に巻き替え、
元気にはしゃいでいる姿がそこにあるという事が成長の証なのです。




新垣清最高師範 初夏期講習会のお知らせ

2012-03-19 13:07:04 | 空手
前回、大好評でした新垣師範によります講習会が
改めて、本年も無想会の主催による
新垣清「日本講習会’12春・初夏期」の予定の連絡がありました。
大阪
5月19日(土),20日(日)
 両日とも5時間
場所:Studio AZUR
料金:2万円
定員:25名


東京
5月26日(土).27日(日)
 両日とも5時間
場所:スタジオ凪
料金:2万円
定員:25名

を予定しています。

尚、勝手ながら
満員になり次第締め切らせて頂きます。
詳しくは後日詳細を発表させていただきます。

とのことです。
前回参加することによって、私の空手観を大きく進歩させ、
武道の深淵に触れることが出来ました。
世に達人と言われる方は多くおられますが、
新垣師範ほど、その技をダイレクトに指導、伝授出来る方は
希有な存在であると言えます。

私も、何があろうとも参加を考えております。

3.11にあたって

2012-03-10 23:36:39 | 教育
明日は東北大震災からちょうど一年です。
世間の空気感に飲まれてセンチメンタリズムに
浸るのはあまり好きではないので、
下記の言葉だけ掲げておこうと思う。

【「ニューヨーク大学
  ラスク・リハビリテーション医学研究所」の
  玄関脇に銅板レリーフに刻まれた詩】

《悩める人々への銘》

 大事を成し遂げるために、強さを求めたのに、
 謙遜を学ぶようにと弱さを授かった。

 偉大なことを行うため、健康にを求めたのに、
 より良きことをなすようにと、病弱を賜った。

 幸せになろうとして、富を求めたのに
 賢明であるようにと、貧困を授かった。

 世の人々から賞賛を得ようと、成功を求めたが、
 得意にならないようにと、失敗を授かった。

 人生を楽しむために、あらゆるものを求めたのに、
 あらゆるものを慈しむためにと、人生を賜った。

 求めたものは一つとして与えられなかったが、
 願いはすべて聞き届けられた
 私は、だれよりも豊に祝福されたのだ。 (作者不詳)

(出典:加藤諦三著『無名兵士の言葉』訳より)