私塾 成趣館

広島県東広島市の古流沖縄空手道場。稽古日は火・金。幼年部5時~少年部6時半~一般部8時~10時。(木)7時半〜中高生の部

身体操作

2011-10-29 19:42:01 | 空手
現在、私の所に自転車競技をされている方2名が
指導を受けに来られています。

お二人とも以前より私の空手に興味を
お持ちだったようで、力じゃない何か違うものを
感じたようです。
その何か違うものを自転車競技に生かしたいと
通って来られ出しました。

私も以前より自転車競技の体の使い方が、
非常に武術的な体の使い方に似ていて
そのまま武術の身体操作が使えそうだなと
思っていたのです。
武術と自転車が?と思われる方も多いでしょうが
同じなのです。

現在、お二人には体に軸を作ってゆく
鍛錬をお教えしました。
そして、「自転車を足でこがないよう、
また、手で扱わないようににしましょう」
と指導しています。
熱心に稽古に励み、今後も、通って来られる
とやる気を見せてくれました。
1年経てば身体操作が大きく変わっているでしょう。
今後が楽しみです。

能稽古(清経、天鼓)

2011-10-24 22:17:43 | 伝統芸能
本日能の稽古でした。
謡の清経、仕舞の天鼓、共に、だいぶ進みました。
両方とも今の季節に合う秋の曲目で非常に内容を
感じるに気持ちが良い。

特に天鼓の舞は、鼓の精霊の唄なので、
型を覚えればテンポに乗って非常に気持ちの良い曲目である。
日本人の体の使い方は、ホントに無理なく上手く考えられているものである。

2011-10-23 23:58:10 | 日記
土曜日に友人の家で鍋をした。

参加した人は私以外は
皆、建築土木関係の人ばかりであった。
建築に関しては私も多少知識はあるが、
大勢の中に囲まれると、やはり、
置いてけぼりを食らってしまった。

しかし、それでも話の節々に興味深いこと
いや、それ以上に興味深い人間姓を垣間見、
時間が経つにつれ、楽しく思えてきた。
何となく将来的に楽しいものが出来そうな
集団である。

私も、手前味噌で、武術の歩法の話をしたが、
友人が、
「じゃあ、この歩き方は?」
アホの坂田走りや、欽ちゃん走りをするなどして、
大いに笑かせてもらった。
ともすれば、自分の世界にのめり込みすぎる所もある私だが、
このような肩の力の抜ける場に参加出来ることは、
大変有り難いことである。

「私塾 成趣館」基本理念

2011-10-23 23:09:29 | 空手
今回、新垣師範の来広に合わせて、このブログを作ったので
順番が逆になったが、改めて私塾成趣館の基本理念を
掲載します。


(基本理念)
近年の教育現場に於ける教養文化芸術を軽視する風潮は如何ともしがたい状況である。この現状を踏まえ、教育現場に於ける不備を補うと同時に、地域文化の活性化を目指し、文武両道を基本方針とし、武道、古典、芸術の他にも、広く諸科学、諸学問の実践、教育・研究を基本行動とし、地域社会への貢献の一助となるべく結成をした。
また、学問は一生行うものであるという考え方に基いて、特に卒業・終了の概念を設けず、老若男女、同じ場で学ぶことを可能とし、生涯を以て道の追求を目指す。

新垣清師範日本列島縦断セミナーin広島 番外編

2011-10-21 16:18:24 | 空手
新垣師範に様々なことを教わったが、
空手以上に、私が最も印象に残った事が、
一つある。
それは、講習会の後の懇親会からの
帰りの車の中での会話である。

私は、「私塾成趣館」についての想いを
新垣師範に語っていた。
「成趣館では、教養を養える場にしたい」と。
すると新垣師範は
「君の言う教養とは何かね?」
私は、答えに窮した。
勿論ぼんやりとした考えはある。
しかし、言葉として具体化されなかった。

その夜、私は考え、そして、一つの答えを導き出した。
次の日、いよいよ新垣師範が広島を発つ日となり、
空港まで車でお送りした。
「先生、昨日の質問に一つの答えが、出ました。
僕の言う教養とは、二礼二拍手一礼です。
つまり、畏れを知る、ということです。
武道にしろ歴史にしろ文学にしろ絵画にしろ、
全ての文化は畏れがなければ成熟出来ません。
それは、つまり、人間自体が成熟出来ないということです。
ですから、僕は成趣館では神社への拝礼を徹底しているのです。」
そして、新垣師範は言ってくれた。
「良い答えです。」

私は、この自分の中で出てきた言葉によって、
成趣館に対する方向性が具体化された気がした。
そして、これこそ、まさに言霊だ、とすら思った。

この3日間新垣師範には空手以上に、人間としての
生き方を学んだ気がした。
そして、この答えを導いて頂いた師範の
今回の最大の置土産であったとも思った。

新垣先生の著書にこう書かれていた。
「私は空手の為に、空手は沖縄の為に、
沖縄は日本の為に、日本は世界の為に。
そして、すべては神の為に。」

本当に濃い日々であった。