私塾 成趣館

広島県東広島市の古流沖縄空手道場。稽古日は火・金。幼年部5時~少年部6時半~一般部8時~10時。(木)7時半〜中高生の部

第32回西日本オープン硬式空手道選手権大会 その2

2018-04-03 14:03:04 | 空手
《前回までのあらすじ》
地球支配を目論む悪の宇宙組織ジャガーXから世界を守るために立ち上がった3人の戦士。しかし、Tイガ、Oウガはすでに倒され、残るはRリカだけとなった。今、地球の運命はRリカの双肩にかかっている!闘え!美少女戦士Rリカ!!

…って話だったような気がするんですが。

閑話休題。(・ω・)ノ
さて、Rリカの試合は、去年3位だったお陰か、シードのため2回戦から登場。
男子2人が既に敗退しているためか、試合開始直後は少し動きが固い。
ドタバタのファーストコンタクトから始まるも、一旦離れた後、相手が入ってきたところにカウンターで左の前回しがドンピシャで決まる。この一発の後は、本人もリラックスしたのか、突き、回し蹴りと次々ポイントを奪い、危なげなく勝利。
無事、準決勝へとコマを進めた。
準決勝の相手は前回王者の強敵です。
これにはRリカも「多分、負ける」と弱気。

しかし、いざ試合が始まると、臆することなく、相手に向かっていっていました。しかも、突きが得意な相手を警戒して上手く間合いを取りながら蹴りを放っていく。
この試合はサウスポーの構えで相手が入ってきたところで右の回し蹴りでポイントを奪うと、立て続けに右回しで再び相手にヒット。
しかし、相手も前回王者、その後はなかなか有効なポイントを取らせず、逆に上手く突きを決められてしまう。このまま、相手に流れを持っていかれるか、というところで、時間切れ。前半で稼いだポイントのお陰で何とか勝利です。

そして、ついに決勝進出。
幼稚園年中組から空手を始め、ちっちゃくて可愛いばっかりだったRリカが、ここまで強くなったか、と思うと胸に込み上げるものがありました。
ああっ、これで優勝でもしたら泣くかも!
そして、女子の3位決定戦が終わった後、決勝戦です。
相手の選手には、大応援団、こちらは私と常にマイペースでポーカーフェイスのOウガのみ。そういえばOウガの大声って聞いたことないな。(Tイガはコート違い)。
相手選手ばかりに大きな声援が送られ、完全なアウェー状態。
私も微力ながら「ファイト!」と声援を送るも多勢に無勢。

試合が始まると、ファーストコンタクトで相打ち。お互いにポイントが入った後は、さすがに決勝戦、なかなか、決め手に欠き、決定打の無いまま試合が進んでいきます。途中、何度かカウンターの左の回し蹴りがヒットするも、審判の判断で不十分の判定。
(写真:ホラッ、完璧に決まってるでしょ!審判どこ見とんじゃー!見えへん目ぇやったら、くり抜いて銀紙貼っとくぞ!!あっ、こんなこと言ってはいけません、審判は絶対です)
逆にRリカの技の打ち終わり、フッと集中力が切れた場面があり、そこに相手の回し蹴りがドンピシャで放たれ、やられたか!と思われるも、中段に置いていた腕のお陰でブロックの判定。
試合後、Rリカも「やられた!」と思ったとのこと。
そのまま、両者有効打なく、時間切れ。勝負は延長戦へと移ります。
実は、試合前の最後の稽古でRリカと話をしていて、本人曰く「本戦より延長戦の方が気が楽。だって、一発決めれば終われるもん」と。
なんというプラス思考!
相変わらずの相手選手の大声援の中、延長戦、「はじめっ!」の合図。
開始5秒後、得意の右前回し蹴りを放ち、相手は反応出来ずアッサリ勝利。前言通り一発で決めて終了。
アウェー状態何のその。
どうやら、見ている人間より、本人の方が冷静だったようです。
そのためか、私には決勝進出を決めた時程、感動もなく、ただただ「おー、勝った。」とテレビ観戦でもしているような気持ちです。涙、出ませんでした(笑)
以下、写真は表彰式の様子。

各クラス優勝者記念撮影。

この大会、優勝者には沢山の賞をくれます。
優勝トロフィー、後援のOHK岡山放送局賞、さらに小学高学年女子には岡山市議会議長賞と持ち切れない程もらえる為、勝利感が物凄くあります。(本人はどう思っているのか知りませんが)
「議長って誰?」と何とものほほんとした質問。
「ワシも知らん。」

ともかく、最後の最後に最高の結果を出してくれたRリカには感謝です。彼女は私が教えた以上に、自分で考えて試合運びをしていました。本人の実力と言えるでしょう。
また、男子も負けはしましたが、もう少しちゃんと戦略を立てて練習時間を取れば勝つ目安にはなりました。
後は本人達にどうやって士気を上げさせるか?これが一番指導者としての力量となるのでしょう。
そういった意味では、直前になって、試合への意欲を無くしたのは、指導者としては未熟なところだったと言わざるを得ません。
まあ、うちは出場者は4年生以上の希望者に限定していますので、無理に試合に勝つ練習をする必要は無いのですが、出るからにはやはり勝つために出場させたいと思うのが、人の心というものです。
いろいろ反省点もありますが、気分はトリノ五輪で荒川静香の金メダルを最後に見た時のようでした。

めでたし、めでたし。
おわり(=゚ω゚)ノ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿