昔、七夕さんは7月7日に雨が降ると逢えなくなるので、どうか雨が降らない様に、天に住む女子(おなご)に頼み込んだ。
7月7日までに女子(おなご)に脚布(きゃふ)を織ってあげる約束をした。
7月7日になって、天の川で水浴びをしていた女子たちは、川から上がると、それぞれ脚布を持ってあがったが、どうしても一枚足りなかった。
川遊びをしていた二人のうち片方の女子星は、天から雨を降らす役目のお星さまです。
雨降りの役の、お星さまが無事に脚布を奪い取った日は、晴れると言う。
天の川には、ちゃんと二つの星が見える、さそり座のミューとゼータの二重星です。
(愛媛県の壬生川では「脚布奪い星」という民話がある)