和尚の大和路

和尚が撮った大和路写真を中心に、
旅で見つけた写真なども・・・

環濠集落

2012-02-13 06:46:56 | カメラ
大和盆地には環濠集落が多い。
大和高田市の一万分の一の地形図を広げてみると、
一目で環濠集落と分かる所が
藤森、曽大根、池尻、松塚などが目につきます。
住宅が建てられると分かりにくくなります。
土庫、神楽、岡崎などです。
水路に囲まれているので、
周辺に田んぼが残っているところが分かりやすいです。

昨日は明日香に向かう途中で藤森、池尻、松塚、橿原の今井町に寄ってみました。
今残っている環濠集落の起源は室町時代に遡ります。
和尚は地理学を専攻していましたが、
歴史地理学は藤岡謙二郎さんの授業を受けていました。
主教材が“地形図に歴史を読む”でした。
今になって興味をが湧いてくるとは・・・

室町時代の武士は通常は農業に従事していました。
環濠集落は地頭の地域支配と新興宗教が結びついて、
農業生産の蓄積が起こり、それを守るために自警的に
外からの侵入を防ぐため、堀を築いて発展していった。
お城の原型はここにあります。

環濠集落の特徴は
掘りをめぐらしていることはもちろんですが、
集落の中心にお寺があります。
一番の特徴は集落内の道路が分かりにくくなっていることです。

四つ辻はほとんどありません。
少しズラした三叉路の連続です。
一旦、中に入ると自分の位置が分からなくなるのです。
敵の侵入を防ぐ知恵でしょうね。

環濠集落の発展系は橿原市の今井町に見ることができます。
(稱念寺が10年の解体修理に入っています。)

もっと大きくなったのが堺です。
いわゆる堺の自由都市は堀を築いて街を守っていました。

池尻環濠集落(案内看板があります)


藤森環濠集落(案内看板があります)


今井町は電柱が埋設されつつあります。


埋設され街並


飛鳥資料館に行きました。
てつまんさんの写真を見に行きました。
明日香の考古学の成果が特別展で開催です。
2時間以上中にいました。
知った人には会いませんでした。
そのあとに八釣のロウバイを見て来ましたが、
茶色に変色していました。
撮影は終りですね。

亀石


亀石


亀石が2基?