人類の歴史に比べて地殻の歴史は比較にならないくらい長い。
地殻変動は人類の科学的(実証的、経験的)予想をはるかに上回る事態を引き起こしてきました。
地球は生きています。
わからないことが多すぎます。
人類の予測を上回ることの事態が起こりうることを念頭に
生きていかねばなりません。
1946年南海道地震がありました。
和尚が生まれる2年前です。
そのころ故郷は上多度村といいました。
年少のころの遊び場に「倒れ学校」がありました。
聞かされていたのはここに小学校があって地震で倒れたということでした。
近くに横屋という集落がありますが
お寺さん以外は全滅だったということでした。
和尚の家は竹薮に覆われていて、地盤が強かったらしいので倒れなかった。
昔の記録がありました。
「養老郡上多度村小倉の上多度小学校の校舎が倒壊(北舎倒壊、南舎半壊)して使用不能となった。
なお、同校の北舎と南舎をつなぐ渡り廊下は東南海地震の際(1944年)に倒壊しており、
2度にわたって被災したのであった。
その後同校は、近くの寺院など7か所に仮校舎を設けて授業を行っている。」岐阜県のHPより
その後、上多度小は養老鉄道の東側に新築されました。
上多度小学校は和尚の母校です。
70年前のことでした。
それ以来、家が倒れるような地震はなかった。(実家では)
実家の下は強烈な断層線があります。
養老伊勢湾活断層です。
濃尾平野は西に傾いています。
養老山地は隆起しています。
その境が養老伊勢湾活断層です。
熊本は横ずれでしたがここは縦ずれが観測されています。
余談ですが地形的特徴から養老山地東山麓は扇状地が発達しています。
急斜面なので複合的に扇状地が重なっている。
道路や鉄道は川(谷)の下を通っています(天井川)。
教科書的には滋賀県の草津川は天井川として有名です。
大阪に出てきてからの大きな地震は
神戸大震災と東日本大震災です。
今回の熊本地震は直下型でここ(奈良)まで揺れなかった。
しかし熊本地震は感慨深いものがあります。
熊本、大分に母方の和尚のいとこが5人いますが、
どうやら大丈夫だったらしい。
それと
昨年のいまごろ、和尚はこの地方を旅していました。
天草から熊本、菊池へ、断層線に沿って北上していました。
熊本城も念入りに見学しました。
阿蘇神社の楼門も見てきました。
今回の地震で熊本城も阿蘇神社楼門も無残な姿でした。
再建されるまで和尚は生きていないでしょう。
そういう意味で感慨深いものがあります。
偶然でしょうが
和尚が訪れた場所ですぐあとで災害がおこっています。
最初は雲仙普賢岳です。
噴火の少し前に登っています。
北海道の十勝岳です。
登って半年後に噴火がありました。
そして熊本地震です。
ここは一年後です。
被災前の熊本城 重文の宇土櫓
天主
宇土櫓と天主
長塀
阿蘇神社 楼門