これからのグリーン面のテーマは「冬越し」ですね。
具体的にいえば、
「表層の固結・乾燥対策」
「乾燥害・霜害対策」
「発色の向上・持続」
という事になりますが、
「冬越し」はいったい、いつから いつまでなのでしょうか?
◇
72候では
冬の始まり、
大気の乾燥、土壌の固結、動物の冬眠を
12月7日「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」<天地の気が塞がって冬となる>
12月12日「熊蟄穴(くまあなにこもる)」<熊が冬眠のために穴に隠れる>
と著しています。
また
冬の終わりを
2月4日「東風解凍(とうふうこおりをとく)」<東風が厚い氷を解かし始める>
2月19日「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」<雨が降って土が湿り気を含む>
とあり
風向きが北西から南東に変わり、
雨も降り、土壌に湿り気が戻る頃を著しています。
ということは
12月上旬から2月上中旬頃までが
スポーツターフにとっての
「冬越し」という事になると思われます。
◆
「冬越し」にオススメの資材、ベスト5 をご案内します!
(1)表層土壌の固結・凍結抑制と貯蔵糖分アップには
「リストア・プラス(3-0-2)」です!
主成分の「こうぼ」が
寒冷期でも菌態活性を緩やかに活性向上し、
土壌の固結・凍結を緩和します。
残留を分解し、糖質に変換し、
貯蔵糖分として蓄えるので
ターフが乾燥・凍結しにくくなる資材です。
↑11月~3月まで「リストア・プラス」を毎月1.0cc/m2施肥されたコースで
2月中旬の夜間に積雪があった翌朝6時ごろのグリーン面周囲の状況です。
(2)乾燥害・霜害の抑制と気候不順対策には
「ターフバイタル・プロ」です!
主成分の「グルタミン酸」を吸収したターフは乾燥・凍結しにくいです。
また「グルタミン酸」は光合成の代わりに タンパク質合成するので
日照時間が短い季節のターフをしっかりさせるには最高です。
(3)擦切れの抑制には
「カル・マグ・マックス(7-0-3)」です!
カルシウム4%、マグネシウム2%の黄金比で、
カルシウムを完全吸収します。
葉身細胞を強くし、擦り切れを抑制します。
(4)冬のドライの抑制には
「ハイドロ・マックス」です。
100%天然の浸透資材で、
含有するフミン酸が表層土壌の気相を保持し、
ユッカシジゲラの湿潤成分が
ターフに必要な最低限の液相を持続する能力に優れます。
冬のドライを抑制する資材としてたいへん定評があります。
←フミン酸が土壌の固結を緩和
(5)発色の向上・持続には
「エクストラアイアン(6-0-0)」です。
もっと、艶のある緑色を期待できる
「アイアンマックス(15-0-0)」も好評可です。
発色を向上させ、光合成不足を補い、活性を持続する「鉄+尿素」資材です。
◆
以上です。
よろしくお願いします!
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