気づいたら寝落ちしていて朝。最初の一週間は疲れがたまっているようであります。医大生・たきいです。
とある友人の部屋に遊びに行ってみれば、彼はぬいぐるみと寝ていた。そのぬいぐるみはミニブタ。現役で大学に合格した彼のことだから学年では若いほうなのだが、すでに顔貌は成熟しつつあるように思われるので大変異様な光景である。さらにはあまりにもそのぬいぐるみに溺愛していて写真を撮っては
「この角度がかわいい、でもこっちもいいんだよ」
とか言ってうれしげに筆者に写真を見せてくるのだが、「ああ、そうかもね」としか返すことができない。ベッドの上で転がりながら「ブーちゃん」というそのミニブタを弄っていると、なんだか筆者までそれを可愛く思えてきてしまった。
思えば筆者にも今の容貌からは想像がつかぬほどかわいい坊やだった時代があって、その頃はぬいぐるみと一緒に寝ていたものだ。犬のぬいぐるみで、少々間抜けした顔が大好きだった。当時眺めすぎていたので、今でもその似顔絵が描けるほどだ。
ところで、所詮は生命なき物体に対して、あれほどまでに「かわいい」と思う感情は一体なんなのか。赤ん坊に対して「かわいい」と思うのはその赤ん坊を親が養育するための本能的な行動である、という説明なら頷ける。しかし、いい年してミニブタと話す男も、犬のぬいぐるみと寝ていた幼き日の筆者も、相手はただの布の合成物に過ぎぬ、とでもいうことだって可能なわけである。
彼のミニブタとベッドの上で見つめあいながら、
「ねぇ、どうして?」
と心の中で尋ねてみたのだが、その愛くるしいミニブタちゃんの口からは、何も答えが出てくるようには思えない。
(今日の細菌学の「男性諸君注意!」のくだりがタメになった人(笑))
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