医大生・たきいです。

医大生的独言。

100点

2013-01-21 23:41:10 | 医大生的生活

冬は鍋。つつきあうのがよい。何を差し置いても白菜の魅力には勝てぬが、今日はしゅんぎくがよかった。医大生・たきいです。


さて、今年のセンター試験は難しかったと話題なので、某大手予備校のKY塾の予想平均点を見に行けば、国語が100点とある。大学受験業界に精通していない方なら、100点と聞いてみんなよく頑張ったとでも思われるかもしれないが、これ、200点満点である。全国の高校三年生のうちおよそ半数しか受けない試験であり、人口のうち勉強の得意な集団に偏っているはずで、さらにはセンター試験は設立当初に「高校卒業程度の学力に足る力」を謳っているのにも関わらず、正答率が半分というのはなかなかの惨状ぶりが窺えよう。自分ではまだ問題を解いていないのでコメントは差し控えるが、悪問とでもいう声すら出てきそうな気配の平均点に、世の高校生ひいては受験生たちが、国語は勉強しなくてもいいやとでも思い始めそうで恐ろしい。日本の若者の哲学には、絶大な支持を受ける、ひどく無駄を嫌うという効率主義が存在しているからである。近年嘆かわれて久しい若者の活字離れは加速するきっかけにもなるという皮肉な結果さえ生みそうだ。ともなると、脱活字離れの最後の砦は、われわれ学生たちの下らないブログになると言えなくもないだろうから、もはや苦笑せざるを得ない。そこで最近調子を乗って、センター試験の試験問題の文章に筆者のものでも使ってもらえればいいのにと友人たちに主張しているのだが、とてつもなく批難される(笑)。読み取るべきお前の心情などないというのである。お前は何も考えずに文章を書いている、問題の作りようがないと彼らは云うのだ。果たしてそうなのか。


どこかで聞いた話なのだが、ある大物作家がいた。大手予備校から模擬試験の文として使いたいのでよろしくという依頼のきたその先生は、懐が広く快諾したかわりにひとつのある条件を申し出た。それは、試験問題と解答とを送ってもらいたいというものであったという。さぞかし予備校には緊張が走ったことだろう。後日その先生は問題にされた自分の書いた文章を読んで実際に解答を作成してみたのだという。するとどういうことなのか、自己採点をすれば半分の点数しかなかったのだそうだ。付属の解説を読んでみたところ、しかしなるほど解説のほうが正しい、これは参ったという笑い話を聞いたことがある。

これはどうしたものか。蓋し、作品というのはしばしば、その作者自身を凌駕するのである。

ならば筆者の文章も、十分に国語の試験問題に化けうるというわけだ。そんな傑作文章、いままで書けたことがあるのかは知らないが。笑







(ねぎを斜めに切るという技術を習得した人(笑))








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