道しるべの向こう

ありふれた人生 
もう何も考えまい 
君が欲しかったものも 
僕が欲しかったものも 
生きていくことの愚かささえも…

エピソード⑤…二股

2019-06-25 22:25:00 | 想い出
 
 
気がつけば
暑かった夏は終わり
いつしか風景は秋の装い
 
僕と○○ちゃんの
日課となっていた朝の図書館でのランデブー
涼しくなってもしばらく続いていたが…
 
クラスが遠く離れていたことから
図書館以外で顔を合わせることは
めったになくなっていた
 
手紙のやり取りも
図書館で顔を合わせていることもあって
徐々に間隔が伸びるように…
 
 
 
一方
遅れて登場した?肉感的?な彼女とは
割と頻繁に顔を合わせていた
 
というのも
隣のクラスだったからだが…
 
 
 
 
僕たちの通っていた高校は
校舎を回る廊下が2階にしかなく
その廊下のある2階は
職員室以外に全学年のロッカーや
体育館への通路につながるなど
学校共通のスペースになっていた
 
そして
各クラスは1階から4階まで貫く
何本かの階段で上り降りすることになるという
非常に変わった構造の校舎だった
 
学年ごとに階数が決まってて
1年生が1階
2年生が3階
3年生が4階
 
そのため1組と2組の教室の
出入り口が向かい合わせになっていて
ほかのクラスへ行くには
一旦2階の廊下まで行かなければならなかった
 
(先生にとってはそれほど不便でもなかった?)
 
ただトイレだけは出入り口のすぐ近くにあり
便利には便利だったけど
たまにタバコの臭いが…
 
(言葉で説明するのは難しい?)
 
要するに
1組と2組或いは3組と4組のような
隣のクラスにならないと
顔を合わせることがなかなかないと
それを言いたかったわけで…
 
 
 
 
だけど
頻繁に顔を合わせていながらも
肉感的な彼女との距離が
すぐさま縮まるということにはならなかった
 
僕にみんなには公然とも言える○○ちゃんがいたように
彼女にも僕とは違う狙っている誰か?
がいたのかもしれないと…
 
当時の僕は感じていた
 
 
二股?
 
 
それはそれで
自分もおんなじようなことをしてるのだから
特に彼女を嫌いになるようなことはなくて…
 
現に
同じ美術部の浅黒いイケメンっぽいヤツが
肉感的な彼女に好意を寄せてるみたいで
彼女もマンザラでもなさそうな感じが
ハタから見ていてもわかった
 
 
で…
大げさに言えば…
 
できれば
彼女がソイツと仲良くなってくれた方がいいと
僕は思ってて…
 
その方が
○○ちゃんに後ろめたい想いをすることもなかったし
肉感的な彼女をエロく感じる自分を
恥ずかしいと思わなくて済んだから…
 
 
だけど結局
肉感的な彼女は
浅黒いイケメンっぽい美術部のヤツより
僕の方が気に入ってたみたいで…
 
途絶えたと思っていた
僕へのアプローチの態度は
それからも繰り返されることに…
 
 
 
なので
僕の二股?は
その後も変わることなく
中途半端に続くことになってしまった
 
(って?ヒトのせいにする?)
 
 
 
二股か…
 
倫理的に許されないよな?
 
 
 
 
 
 
当時からエロジジイの素質
充分すぎるほど…


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