道しるべの向こう

ありふれた人生 
もう何も考えまい 
君が欲しかったものも 
僕が欲しかったものも 
生きていくことの愚かささえも…

1/29暴風雨雪のゆるジョグ10㎞(教えてよ…)

2025-01-29 15:52:00 | 日記

夜中に何度も雷鳴が轟いていたのは
深い眠りの中でもおぼろげに覚えてて…

朝起きると同時に自室のカーテンを開けると
思ったとおり裏庭はうっすらと雪化粧
そのせいかやたら寒い

スマホのお天気アプリで気温を確認すると
なんと1.5℃!
氷点下じゃないだけでもマシか?

初孫くんのために裏口を開けた途端
不意に吹き込んできた強い風
寝ぼけた老体をギュッと縮み上がらせた

今日こそ休足日かも?
そう思いながら毎朝のルーティンへ…

そのうち少し気温が上がったのか
前庭の雪が溶け出してきたみたいで
お天気アプリの表示は3.7℃までに…

食堂の窓を開けて
カーポートの向こうの道路に目をやると
真っ白な雪もシャーベット状に変わってた

ひょっとして走れるだろうか?

ミゾレさえ小降りになってくれれば
シューズがグショ濡れになることと
走りにくいことだけを我慢して何とか…

でもかなり風が強そうだし
体感気温だとかなり寒く感じるはずで…
どうしようか?

迷いながらも
朝のルーティンを終えれば条件反射のように
ジョグに出かける準備に取り掛かっていた
ノーカンのポンコツジジイ

今日はこの子をお供にして…
(この子って歳でもないけど写真は若く…)



スタート時だけは
幸先よくミゾレも上がるなんて
日頃の行いが善いジジイだから?

と思ったのも束の間
あっという間にミゾレの再来襲
激しくなったりおさまったり…

冬の天候は全く気まぐれ
初孫くんの機嫌のように…

それにしてもやっぱり走りにくい
シャーベット状の路面

いくら覚悟してたとはいえ
スタートしてすぐにシューズはグショ濡れ
風にも煽られるし…

幸いにも
昨日のガチゆる走の疲れはなくて…

そんなシャーベット状の路面と
強風に激しく舞うミゾレに四苦八苦しながら
2キロ手前のちっちゃな美容室まで…

いつものように店内の灯りも点いてて
オープンのプレートは掛かってたけど
キュートな彼女の車も停まってなくて…

まぁ毎度のことだから慣れっこさ
そのうちまた目にすることが出来るさ
キュートな彼女の顔や姿

そう思いながら美容室を通り過ぎて
すぐ近くの交差点を渡ろうとしたとき
ゆっくり右折してきたのは
見覚えのあるピンクの小さい車

それが彼女の可愛い車だと分かって
運転席に目をやった瞬間に見えたのは
僕に向けて小さく手を振り続ける彼女の笑顔

それを見た途端
僕は大きく右手を何度も振り返した
あまりに嬉しすぎて…

彼女の方から手を振ってくれるなんて
思ってもみなかったこと…

そんなキュートな彼女との
ほんの僅かな瞬間の遭遇だけで
悪天候でも今日は走って良かったと…

すっかり気分が舞いあがっちまって
シャーベット状の路面が続こうと
強い雨風に見舞われビショ濡れになろうと
何の苦も感じられないほど有頂天に…

そう思いながらしばし走り続け
4キロ付近のトイレ休憩に向かってるとき…

ちょっとした上り坂で追い越されたのは
またもや見覚えのあるピンクの車

え?また彼女か?本当に?そう思いながら
赤信号で停まった車のナンバーを確認すると
まさしく彼女の車だった

ついさっきお店の前で遭遇したのに
こんなところを走ってるなんて…

まさか
僕を追いかけてきたわけでもないだろう?

交差点の歩道を右に曲がる前に
停車中の運転席を覗くと間違いなく彼女で
今度は僕の方から大きく左手を振った

走ってるのが僕だと承知済みだったのだろう
彼女はもちろん再び手を振り返してくれて…

ほんの10数分間という短時間の間に
2度も彼女の顔を見れるなんて
なんて今日はラッキーな…

それからは
台風並みの暴風と雨ミゾレに
ずっと見舞われ続けながらも
少しも厭わしくはないと感じつつ走り続けた

まったくのお調子者?



タイム的には平凡な結果になったけど
シャーベット状の路面に苦しみながら
あの大変な暴風雨雪の中だったことを思うと
とんでもなく上出来すぎるほどだと…

好きな女のチカラって偉大だよなぁ
それだけでこんなに…

ただ僕が単純なエロジジイなだけか?

それでもいいさ
こんな風に上出来に走れるんなら…








思えば…

もう10何年も前
全く無謀だと思われた
50過ぎでジョグを始めてからの初チャレが
42キロのフルマラソンだったとき…

友人たちの期待を裏切って?
無事に完走できたのは
当時付き合ってた親子ほど歳の離れた彼女を
何とか喜ばせようとするためだったし…

近くは一昨年のウルトラマラソン
62キロと71キロの…

死んでしまうと思えるほど
いろいろと苦しみながらも走り切れたのは
アラ古希某カオルさんとの
老いらくデートを実現したいがための快挙?
だったろうし…

ポンコツジジイを元気づけて走らせるには
好きな女のチカラが必要なのかも?

何といっても
単純なエロジジイだからなぁ

だからもし
ちっちゃな美容室のキュートな彼女と
デートできるというエサ?が
目の前にぶら下げられたりすれば
それこそ何でも出来ちゃうんだろうと…

それにしても
彼女のこと全く知らなさすぎるか?

下の名前は知ってるけど苗字も知らないし
どこに住んでるのか何歳くらいなのかも…

もちろん家庭・家族環境や経歴なども…

性格もハッキリとはわからないけど
こんな軽薄でチャラいジジイと
写メを撮ったり手を振ってくれるだけでも…

数回くらいしか話したことはないけど
僕に向けてくれるちょっとした表情や仕草に
彼女の良い性格が如実にあらわれていると…

職業がら見た目のケバさは否めないものの
決して悪い人ではなさそうだし
僕みたいに軽薄でも
チャラチャラもしてないと…

そんな彼女と
たとえデートは無理だとしても
少しでももっと仲良くなれれば…

彼女の身の上とか
そんなことを知りたいわけじゃなく
ただひたすらに仲良くなりたいだけで…

こんなジジイのうわついた希い
なんとか叶わないだろうか?
カミサマ…

どうすればいい?

もう古希だから
僕に残された時間って限られてるし…

本当にどうすればいいんだろう?

ねぇカミサマ…
教えてよ…

老いぼれジジイの
進むべき道しるべ…



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