えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...ありのままに、ユーモラスに......♪

第6章 ホルモン療法 2.

2007年08月21日 | 乳がん闘病記
2.
 術後3週間目、病理診断結果を聞いた日から2種類併用で始めたホルモン療法は、すぐに効果と副作用とをもたらした。効果と副作用は表裏一体だからだ。

 まずは、開始直後に、痒みを伴う細かく赤い発疹が、手足と背中を中心に胴体に出た。タモキシフェン内服とLH-RHアゴニスト製剤皮下注射とを同時に始めたため、いずれの副作用かは不明だったが、薬疹と思われるそれはあっと言う間に広がった後短時間に引っ込み、それが2度繰り返された。でも、それきりだったので、体が初めての薬にアレルギー反応か過剰反応を起こしたのだろうと思った。Y先生に報告しても、治まったのなら問題はないだろうと言われた。

 次に、1週間ほどしてから、左脚太腿裏側の膝近くに、それまで感じたことのないような疼痛を感じるようになった。よく見ると、静脈の切れた細かい血管がたくさん浮き出ている。病気以前から見えていたものが、ひどくなった感じだった。血栓症の予兆かと疑って先生に相談すると、「ビタミンEを飲んでみますか?」と言われたので、病気になる以前から冷え症対策として飲んでいることを告げた。すると、「マッサージしてみましたか? 血栓症予防のストッキングを履いてみますか?」と訊かれたので、「マッサージしていないので、まずマッサージをしてみます」と答えた。血液検査の結果を待ちながら、しばらく様子を見ることになった。そのうち疼痛は治まり、コレステロール値にも特に問題はなかったので、引き続き経過観察した。

 それから、最大の変化は、手術前まで順調な周期で訪れていた生理がいきなり止まったことだ。自然に閉経を迎える場合、おそらく周期や経血量などに変化が生じるような移行期間を経て、やがてなくなるのではないかと想像されるが、とにかくそんな緩やかな経過はなく、見事にぷっつりとなくなった。それでも、治療が効いている証拠だという喜びの方が大きく、その劇的な効果の裏側にあるものの怖さにまで、私は考えが及ばないでいた。

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