えつこのマンマダイアリー

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最近の新聞記事より ~日本被団協と石破首相との会談~

2025年01月10日 | 政治・社会

(↑ 2025年1月9日 稲城市内にて撮影した霜柱
 ※記事内容には関係ありません。)

 

 2025年1月9日付の東京新聞朝刊のトップニュース、被団協 落胆 核禁会議参加に首相『ゼロ回答』」を紹介します。なお、原文の一部をこちらのサイト(有料サイト)で読むことができます。また、被団協事務局次長の濱住治郎氏や私の属する「稲城 平和を語り継ぐ三世代の会」こちらのインスタサイトで、首相官邸での会見画像を見ることができます。 

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被団協 落胆 核禁会議参加に首相「ゼロ回答」

 とうとうと安保論展開 時間切れ

 ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表委員田中熙巳(てるみ)さん(92)ら役員8人は8日、受賞後初めて石破茂首相と官邸で面会した。出席者は核廃絶に向けた具体的な行動を求めたが、首相は米国の「核の傘」の必要性など持論を展開しただけで、被爆者らの要望には直接答えなかった。面会後、田中さんは「収穫があったとは受け止めていない」と落胆を隠さなかった。(川田篤志)

 首相は会談の冒頭、被団協の平和賞受賞に祝意を示し「今日は皆さんの気持ちを聞かせてもらい、今後の糧にさせていただきたい」と話した。その後、会談は非公開で約30分続いた。
 出席者によると、被団協側はそれぞれ2分程度、自身の経験や核不使用の重要性、政府への要望を伝えた。3月に米国で開かれる核兵器禁止条約第3回締約国会議へのオブザーバー参加も求めた。
 首相は、将来の核廃絶を目指す思いは同じだと説明したが、核戦力を増強させる中国やロシア、弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮を念頭に、米国が核を含む戦力で日本防衛に関与する「拡大抑止」の重要性を強調。オブザーバー参加の是非も明言しなかった。
 田中さんは「首相の独壇場みたいになってしまった。反論する時間がなく残念だ。世界が被爆者の運動に注目している。首相にしつこく会談を申し入れたい」と強調した。
 
 被団協に平和賞が授与された直後の昨年末、日米両政府が拡大抑止に関する初のガイドライン(指針)を作成。政府は具体的な内容を明らかにしていないが、林芳正官房長官は8日の記者会見で「厳しい安保上の課題に現実的に対応していく観点から、核抑止力を含む米国の拡大抑止の信頼性を強化する意義がある」と説明。日本は「核の傘」への依存を強めている。
 田中さんは面会後のオンライン記者会見で、平和賞受賞を受けて、核廃絶に向けた首相の考え方に変化を感じたか問われ、「特に感じられなかった」と断言。被爆80年となる今年の活動について「核兵器に対する批判を世界的に広めていかないといけない」と決意を語った。
 
「一番変わらないのは日本政府」
 石破首相との面会に参加した被団協の幹部は核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加や、国の援護区域外で長崎原爆に遭った「被爆体験者」への施策の充実を求めた。だが石破氏から回答はなかったといい、代表委員の一人、田中重光さん(84)は「ノーベル平和賞を受賞しても、一番変わらないのは日本政府。がっかりだ」と話す。
 援護に積み残しがあり、80年たっても解決していない問題がある」。被爆体験者問題に言及した田中さん。だが、被爆者7人の後に発言した首相は、この問題に触れなかったという。首相は「日本に核シェルターがない」との問題意識を口にしたといい、田中さんは「全く的外れ」「禁止条約の『き』の字も出てこなかった」と批判した。
 事務局次長の和田征子さん(81)は「面会の実績をつくりたかっただけなのか」と厳しい見方。一方で「今まで被団協に振り向きもしなかったことを考えると、一歩ではある。引き続き国に働きかけていく」と語った。

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 (※文中の段落分けと文字の太字化はブログ管理人によります。)

 

                         

 この記事を読み、和田征子事務局次長の「面会の実績をつくりたかっただけなのか」と同じ印象を私は持ちました。一通り出席者の話を聴いた後は持論を展開しただけでまるで独壇場、被爆者らの要望には直接答えず、核兵器禁止条約締結国会議へのオブザーバー参加の是非も明言せずとは...。「今後の糧にさせていただきたい」「将来の核廃絶を目指す思いは同じだ」と考えているとはとても思えない態度です。高齢の身を押して長崎や広島から上京した被爆者らに「気持ちを聞かせてもらいたい」と言うは口先だけで、被爆者らの気持ちに添えていないどころか、むしろ踏みにじったように感じます。出席者の皆さんは徒労感や虚無感を禁じ得なかったのではないでしょうか。敗戦国日本の首相が無力であるという厳しい現実はわからないではないですが、本当に腹立たしく情けないです。
 この場に同席していた濱住氏からまだ直接話を聴いていませんが、近々会う機会があるので、ぜひ詳しく聴きたいと思っています。

 核の傘への依存を強める一方の政府がFMS(Foreign Military Sales:米国の対外有償軍事援助)として供出している費用は、岸田政権下の2023年度には前年度の6,000億円弱から1兆4,768億円にうなぎ上り、24年度は約9,000億円に減ってはいるものの高止まりです。米国の言い値で実質は型落ちの兵器を買わされているという不平等な契約により、日本が事実上米国の軍事マネーを支えているわけですが、結果としてウクライナ支援などにも使われているのではないでしょうか? 

 
 (八王子市上空を飛ぶオスプレイ 2025年1月10日撮影)

 その政府も首相も、間接的にであれ、選んでいるのは国民です。国民が変わらなければ国は変わりません。米国やその背後にいるグローバリストなどの全体主義勢力に隷属せざるを得ないという不平等構造に、国民が絶望して諦めてしまえば、永遠にこの構造は変えられませんよね。70年近くもの間、被団協が諦めずに核廃絶を訴える不断の努力を続けてきたように、日本国民はこの不条理な構造に疑問や怒りを持ち続け、改善への不断の努力を続けなければいけないと思います。
 絶望状態に慣れてしまわないためには、どうしたらよいでしょうか...。国民一人一人がおかしいことにおかしいと気づける感性を磨き、気づいたらその理由や原因を自分なりに考えた上で、「これ、おかしいでしょ」と声を上げ、周りの人と話し合う...さらに、改善したり正したりする方向で具体的に行動(できれば協働)する...つまりは、「身近なところで主体的な『まつりごと』を積み重ねていく」しかないのかな。私はそんなふうに考えます。

 いつも冗長な文章を最後まで読んでくださり、ありがとうございますm(__)m

 

 全然関係ないつぶやき:新型コロナワクチンの廃棄総額が約6,653億円に上ったことを知っている人は、どれくらいいるのかな...政府はいろいろなことに無駄遣いしてますねぇ(^^;

 


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