えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...ありのままに、ユーモラスに......♪

第5章 放射線治療 12.

2007年07月06日 | 乳がん闘病記
12.
 「再開の目途は立っていないのですか?」と訊くと、「そうですね…だいぶ先になると思います」という返事。それは絶望的だと思っていると、なぜか夫がこんなところで先生に助け舟を出した。「とても大がかりな設備ですから、短期間では工事できませんよね…何ヶ月かかかるでしょう」などと言う。リニアックという機械について、知っているのだろうか? 
 でも、私が四の五の言ったところで、ジタバタしたところで、不可能なものは不可能だ。―で、どこへ行けって言うの…?― そんな顔で先生を見ると、頭のよろしい先生はすかさず、「この辺で通いやすいところですと、南部さんですかね…」と私の顔をうかがうように言う。「南部さん」とは、この病院の最寄り駅のさらに1つ西寄りの駅近くにある、T南部地域病院のことだ。

 私はここでまたガーンとなってしまった。例の玉川温泉で命拾いをしたというおばさんがここに転院する以前に治療を受けていた病院が、T南部地域病院だったからだ。そこで受けていた治療に納得できなかったことや、医師の悪口まで言っていたことを思い出し、背筋が寒くなる思いだった。でも、近くにある他の大きな病院など思い浮かばなかったので、私は「そうですね…」としか返せなかった。

 「それでは、先方の受け入れ態勢を確認した後、紹介状を用意させていただきますから、少しお待ちいただけますか?」 用意でき次第連絡すると言う。とりあえずは了解するしかなかった。T南部地域病院なら、N医科大学付属病院ほどではないにしても、通いやすい部類に入る。
 とにかく、帰宅してからその病院の放射線科と医師について調べようと思った。問題を感じたら、またBさんに相談した上で、別の病院を紹介してもらえばいいと思うことにした。先生は、じきに5月の連休に入るので、治療は連休明けからになるだろうと言った。

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