いつも拙ブログをご愛読くださり、誠にありがとうございます
明日から数日留守にするので、更新を休みます。東京よりは暑いけれど、もう少し爽やかな場所に行ってまいります。6月とは思えないような梅雨寒が続いている東京ですが、明日から少しの間、中休みするようですね。少しでも晴れ間が出るといいです。
こんなご時勢だというのに、ここひと月ほどは花を追いかけまくり、写真の整理に追われ...そして明日からはプチ海外旅行...いいご身分だと思われるかもしれませんね。
でも、震災以降、特に原発に関する最初の世論調査の結果(賛成派が過半数を超えていましたね)が発表されてからは、なんだかとってもストレスの多い日々でした。私は反原発派で、当時TVや新聞からは得られない情報をネット等から得ていたので、意外な世論に戸惑い、不安を感じ、とても焦っていたのです。
「被爆国民が、この期に及んでまだ原発賛成?!」
「ドイツではすぐに反原発デモが起きたのに、日本人はどうしてこんなに静かなの?!」
「表に出ていることだけが、多数派が言っていることだけが、真実に近いわけじゃないのに...」
「みんな、東電と国に騙されているのよ...」
「内部被曝や低放射線被曝って、本当は思っている以上に怖いのに...」
「チェルノブイリ事故の影響について、旧ソ連政府は真実を隠しているのに...」
周りの反原発派ではない人に異を唱えようとしても、「じゃぁ、原発止めたら、代替エネルギーはどうするの? とても賄えないでしょう?」「具体的な数字を示せないと、説得力がないでしょう」という反論が返ってくるばかり...。
さらに、ここ稲城市では反原発派の市長候補者が選挙で破れ、東京都知事には石原さんが再選され...もう暗澹たる思いで途方に暮れるやら、切歯扼腕しつつ悶々とするやら...。それゆえに、現実逃避のためガーデンを駆け巡り、花に、自然に癒してもらっていたのかも......なんとも情けない話ですね。
でも、東電と国が隠蔽していた事実が徐々に明らかになり、「原子力村」という、巨大利権や国際事情までもが絡む社会構造が露わになるにつれ、メディアの論調も世論の動向も少しずつ変わってきましたね。今まで弾圧され、抹殺されてきた反原発派の学者や専門家の声が、ようやく取り上げられるようになりました。国民も、ネットに出ている彼らの発言や出版物などに随分注目するようになったようです。それに伴い、私の当初の緊張感や危機感は薄れ、なんだか気持ちがだらけてしまいまして...再びとほほです。
それでも、原発賛成派が減ったというだけで、反対派の数は微増に留まっており...政治は与野党の政権争いばかりか、与党内部でも足の引っ張り合い...原発の収束の目処はつかず...放射能汚染は関東地方まで忍び寄り...まだまだ不安要素ばかりですね。
今後は、賛成派と反対派が従前通り反発し合うだけで議論を平行線にするのではなく、一度自分の意見をリセットするような気持ちで互いの意見に耳を傾け、なるべく客観的で長期的な視野に立ち、オープンな議論がなされていくといいですね。専門家の間だけではなく、国民の間でも。その折々の大勢を占める意見に流れるのではなく、自分で調べて考えた結果に基づき、行動したいと思います。そして、被災地への支援や自らの危機管理なども、「咽喉元過ぎれば...」ということにならないよう、気を引き締めたいと思います。
そんなこんなで、とにかく、硬直した頭を旅先でほぐしてまいりますね。みなさまもしばらくごきげんよう
かつて国土をこれほど汚した企業があったでしょうか。本当は大変自然にめぐまれた国であったのに。
多くの英知が合成されて、被爆サロンができたのですから、関係者は去ってもらいたい。新しい国が生まれる期待のほうが、なぜか強い今日このごろです。
合成の誤謬、うまいことおっしゃいますね。昔、私が秘書をしていた教授がよく使っていた言葉です。その先生、20年前にすでに「エコパラダイム」という言葉を提唱していました。「人間のあらゆる活動は自然という大きな枠組みに制約されていることを忘れてはならない。自然との共生という枠組みで、エネルギー問題その他、人間の諸活動をとらえなければいけない」という趣旨のことを訴え続けていました。
今その言葉が胸に染みています。
電力会社は権力の象徴であってはならないのに、こういう事態に人々を追い込んで、むしろ喜んでいる人がいるようなきがします。そうなるとわかっていながらそうする、のは犯罪です。原発を推進することは犯罪行為だと僕は思います。沢山の人や動物が天にめされていきました、数字のお遊びは止めて、生命を大事にしてもらいたいです。
あんな事故を起こしながら自分の利権を守ることしか考えられない方々、この期に及んで権力闘争に余念がない方々...そういう方々には国民とか、生命とか、地球とかは眼中にないのでしょうね。
一度そのリンクに入ってしまうと、その方向で進むしかなくなるのでしょうか。自分がどこでどう間違ってしまったか、考えることもしなくなるのか、そうせざるを得ないのか。
とにかく、人間の正常な感性、感覚を失ってしまった方々のことは、理解に苦しみます。