昨夜飲み会から帰宅した夫が抱えていたものは...2つの豪華なフラワーアレンジのバスケットでした。旧職場のみなさんからいただいた「お別れの花」だったのです。(★画像をクリックすると、大きい画像や別の画像が見られます。)
夫がS社に勤めること足かけ27年......すばらしい上司・同僚・部下に恵まれ、技術職にありながら、国内外での文理さまざまな仕事への挑戦にも恵まれ、そして豊かな福利厚生制度にも恵まれ...私たち夫婦のこれまでの人生は、間違いなくS社あってのものでした。
新婚で入居した吉祥寺の社宅では、社宅のコミュニティが私の子育てと人づき合いのコミュニティでもありました。
ボストンでの留学の機会を得、夫婦ともにまたとない稀少な体験をさせていただいたことは、一生の宝物です。その体験を綴った著書も上梓することができ、さらに宝物が増えました。
東京の自然豊かなこの地に居を構えることができたのも、さらに、只今このブログで連載中の「永年勤続ご褒美海外旅行」も、すべてS社あってのことです。
何年か前、夫が管理職の研修で答えたアンケートを見せてもらったことがあります。かなり細部に渡る職場環境や仕事への意識を調査するものだったように記憶しておりますが、彼の答えを見て最も驚いたことは、私が思っている以上に彼が会社への忠誠心を持ってS社に仕えていることでした。
ですから、まさかその何年かのちに、しかも50を過ぎて、夫が“加齢なる転職”を遂げるとは、私は想像だにしておりませんでした。
昨秋から転職を考え始め、今年に入ってインドネシアからの一時帰国の度に密かに面接を重ねていた彼の胸の内には、一体何があったのでしょう...私にさえ正確にはわかりませんし、わかろうともしておりません。
でも、これほど恵まれた環境に背を向けてS社を去ろうとしているのですから、よほどの複合的な理由と堅固な決意と苦渋の決断に裏打ちされているに違いないと思えたので、「あなたの人生だから、あなたの好きなようにしてください」「どんな職場を選ぼうと、あなたが心地よければ、私はそれでいいよ」と背中を押しました。
S社を去って2ヶ月が経ちました。新しい職場で彼が心底心地よいのか、転職の結果がどう出つつあるのか、まだ誰にもわかりません。でも、夫の意思で、納得して行動した結果ですから、本人も私もその結果をそのまま受け入れるだろうと思います。
長年夫を支えてくださったS社のみなさん、本当に長いことお世話になりました。いろいろな想いで夫を送り出してくださったことと想像しておりますが、このを眺めていると、百合の香りとともにみなさまそれぞれの温かい想いがあふれてくるようです。バス見学ツアー、ソフトボール大会、おもてなしを受けたりさせていただいたり...折々で触れ合わせていただいたみなさまのお顔が、私にも浮かんでまいります。
夫ともども、みなさまへのご恩は忘れません。またどこかでお会いする機会がありましたら、以前と変わらない笑顔で迎えてくださると幸せです。
最後に...ほろ酔い加減で帰宅した夫、パソコンに向かいながらとてもリラックスした様子で幸せそうな笑みを浮かべていました。「何してるの?」と訊くと、「みんなにお礼のメールを書いてる...」と。
本当にありがとうございました............。
つぶやき:
だ~りんにも...長い間ほんとにお疲れ様でした。私が病気しなかったら...もしかしたら、だ~りんはまだS社にいたかもしれないね。ごめんね...。定年までいましばらく、今の会社でがんばってね。
夫がS社に勤めること足かけ27年......すばらしい上司・同僚・部下に恵まれ、技術職にありながら、国内外での文理さまざまな仕事への挑戦にも恵まれ、そして豊かな福利厚生制度にも恵まれ...私たち夫婦のこれまでの人生は、間違いなくS社あってのものでした。
新婚で入居した吉祥寺の社宅では、社宅のコミュニティが私の子育てと人づき合いのコミュニティでもありました。
ボストンでの留学の機会を得、夫婦ともにまたとない稀少な体験をさせていただいたことは、一生の宝物です。その体験を綴った著書も上梓することができ、さらに宝物が増えました。
東京の自然豊かなこの地に居を構えることができたのも、さらに、只今このブログで連載中の「永年勤続ご褒美海外旅行」も、すべてS社あってのことです。
何年か前、夫が管理職の研修で答えたアンケートを見せてもらったことがあります。かなり細部に渡る職場環境や仕事への意識を調査するものだったように記憶しておりますが、彼の答えを見て最も驚いたことは、私が思っている以上に彼が会社への忠誠心を持ってS社に仕えていることでした。
ですから、まさかその何年かのちに、しかも50を過ぎて、夫が“加齢なる転職”を遂げるとは、私は想像だにしておりませんでした。
昨秋から転職を考え始め、今年に入ってインドネシアからの一時帰国の度に密かに面接を重ねていた彼の胸の内には、一体何があったのでしょう...私にさえ正確にはわかりませんし、わかろうともしておりません。
でも、これほど恵まれた環境に背を向けてS社を去ろうとしているのですから、よほどの複合的な理由と堅固な決意と苦渋の決断に裏打ちされているに違いないと思えたので、「あなたの人生だから、あなたの好きなようにしてください」「どんな職場を選ぼうと、あなたが心地よければ、私はそれでいいよ」と背中を押しました。
S社を去って2ヶ月が経ちました。新しい職場で彼が心底心地よいのか、転職の結果がどう出つつあるのか、まだ誰にもわかりません。でも、夫の意思で、納得して行動した結果ですから、本人も私もその結果をそのまま受け入れるだろうと思います。
長年夫を支えてくださったS社のみなさん、本当に長いことお世話になりました。いろいろな想いで夫を送り出してくださったことと想像しておりますが、このを眺めていると、百合の香りとともにみなさまそれぞれの温かい想いがあふれてくるようです。バス見学ツアー、ソフトボール大会、おもてなしを受けたりさせていただいたり...折々で触れ合わせていただいたみなさまのお顔が、私にも浮かんでまいります。
夫ともども、みなさまへのご恩は忘れません。またどこかでお会いする機会がありましたら、以前と変わらない笑顔で迎えてくださると幸せです。
最後に...ほろ酔い加減で帰宅した夫、パソコンに向かいながらとてもリラックスした様子で幸せそうな笑みを浮かべていました。「何してるの?」と訊くと、「みんなにお礼のメールを書いてる...」と。
本当にありがとうございました............。
つぶやき:
だ~りんにも...長い間ほんとにお疲れ様でした。私が病気しなかったら...もしかしたら、だ~りんはまだS社にいたかもしれないね。ごめんね...。定年までいましばらく、今の会社でがんばってね。
ご主人様を思いやるお気持ちが文章の端はしに書かれていて、感動いたしました。
今までの長いお勤めご苦労様と言わせてくださいね。。
そしてこれから第二の職場でも健康に留意なさってがんばられますよう、お祈りいたします。
本当に素敵な思いを、感動いたしました。
私のこの生活は一家の大黒柱である彼あってのことですものね。とかく夫への感謝を忘れがちですが、たまには「ヨイショ!」しておかないとね。なんちゃって!?
「ほろ酔い加減で帰宅した夫、パソコンに向かいながらとてもリラックスした様子で幸せそうな笑みを浮かべていました。」
夫さんは以前の職場で十分な力を発揮されたのでしょうね。そんな充足感が表れているような光景です。えつさんのご病気は、充実していても超多忙な生活を見直されるいい機会だったのかもしれないなーなんていう気がします。
そうですね、会社員としては充実した年月だったと思います。夫自身も転職するとは、3年前には思ってもいなかったようですから。
うどんやそばが大好きなので、冗談で「いつか転職するなら、蕎麦屋がいいかな」なんてよく言っていたものですが。
鉄関係から金関係へ、うどんやそばとは全く逆のお硬い?商売に徹していますね。
私の病気はいろいろなことを考えるきっかけを与えてくれました。全然超多忙じゃないけど、本来の自分の体力に合った生活ではなかったのかもね。