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テレビの人気シリーズ『相棒』のスピンオフムービーです。
時期的には昨年の『相棒ー劇場版』と同じ時期、杉下警部たちが東京シティマラソンでテロ事件を解決していた頃、鑑識の米沢守はビデオの中に自分の別れた妻にそっくりな女性を見つけ 思わず彼女のアパートを捜し出し尋ねて行く。
しかし、彼女に会う勇気がないままその場を離れるが 翌日彼女が死体で発見される。
最初は自殺と思われたが 彼女の元夫の疑問につき合っているうちに殺人の可能性を発見する。
そして 天下りの問題、公金横領の問題など次々と明るみにされていく。
私が『相棒』を好きなのは ストーリーのおもしろさはもちろん、現実の世界で起きている社会問題をパロディにはせず とてもリアルにちゃんと向き合って視聴者に問いかけて行く姿勢がいいなあ、と思って観ています。
でも、今回の映画の米沢の「相棒」、相原はちょっと現実離れしているというか・・・絶対にこんな警察官はいないよねえ、という感じで少ししらけてしまいました。
まあ、いないといえば 杉下、亀山も絶対にいそうもないですけど・・・
だけど さすがにラストは予想外でとても楽しめました。
この映画に出ている 女優の片桐はいりさん、名前は忘れましたが 銀粉蝶さんと一緒の小劇場出身の個性派女優さんですね。
なんとなく私の中では 早稲田小劇場出身の白石加代子さんと同じような雰囲気だと思っているのですが・・・
米沢役の六角精児さん、ギターも歌も上手でびっくりしました。
びっくりといえば 杉下の別れた奥さん、たまきさんって高木沙耶さんが演じていたのに エンドロールを見たら益戸育江さんという知らないお名前の方が演じていらっしゃいました。 わあ、そっくりな人っているもんだなあ、と思ったら高木さんが改名されていたんです。
そうそう、落語好きの米沢さんの携帯の着信音、落語家古今亭志ん生の出囃子「いっちょういり」です。
私もこの曲、大好きで、学生時代に三味線で弾いて遊んでました。私も志ん生師匠、大好きなんです
音楽つながりで・・・
エレファントカシマシの歌う主題歌がとてもいいです
『劇場版相棒』より星ひとつ下がる感じですが それでも楽しめるところ満載の映画でした。
