
今月はたまたまですが 選んだ本の2冊はホラー小説でした。
まず 沼田まほかるさんの『アミダサマ』。
タイトルと紹介文と装丁に惹かれて読んでみました。
廃棄された冷蔵庫に捨てられていた幼い美少女ミハル。 彼女に誘われるように集った僧侶と青年。 この美少女は冥界に旅立つものを引きとめようと一心に阿弥陀さまに願う・・・
好きな人は好きかもしれませんが・・・
私はイマイチ、だと思いました。
なにかスッキリしないというか・・・
私は特別ホラー小説が好きなわけではないのですが 私のお気に入りのホラー小説って読んだあとで じっくり考えるとこれから先がどうなっていくのか分からない終わり方をしていてぞ~っとする、というタイプのホラーです。 『アミダサマ』はそれとはちょっと違っていると思うし、コイツただのDV野郎じゃないか?と思ってみたり・・・
う~ん、この世界にはついていけませんでした、残念
もう一冊は私の大好きな宮部みゆきさんの『おそろし』。
ある事件に巻き込まれふさぎこんでしまった姪おちかを江戸の三島屋に引き取った叔父は今風の「百物語」をする人物を探し、その話を聞く役をおちかに命ずる。
こうしておちかの元には いろいろな人たちが不思議な話を持ってやってくる。
皆、おちかに話すことで心が救われ、おちかも少しずつ心が開かれていく。しかし・・・
やはり宮部みゆきさんはすごいです
読み終えたあとでじんわり独特の怖さが波状攻撃をしかけてきました。
この『おそろし』をホラー小説と言っていいかどうか分かりませんが この気持ち悪さは私的にはホラー小説だと思います。
だけど血なまぐさいような話ではないのでご安心ください。
私が今まで読んだ中で一番怖いと思った小説は 題名も作者も分からないのですが(多分外国の小説)ある日、いつもの通勤電車に乗っていて 聞きなれない駅があるのに気付き途中下車をしたところ、その駅のある街で自分は今とは全然違う生活をしていた。その駅は線路を引く時、計画にはあったが実際には作られなかった駅だった、という話です。 今思い出してもぞっとします

もうひとつ。 こちらは日本の本でやはり作者も本の題名も分からないのですが 夫の本に挟まれていた写真にはお遍路姿の夫と行方不明になっている自分の親友が写っていて真相を探るうちに 自分だけが知らない恐ろしい真実が浮かび上がっていく、というものです。
あらすじだけ書いてもあんまり怖くないですね~
この2冊、今は読もうにも題名も作者も分からず読めない分、ますます心の中で怖さが拡がっていってます

どなたかこの本の題名が分かったら教えてください。