コロナ禍でいろいろなイベントが中止になって3年目の夏、そろそろ普通の生活が戻りつつあります。
本当に久しぶりにコンサートに行ってきました。
先月フラダンスを観に行った時にホールで偶然見つけた『小曽根真ソロコンサート』です。
私が小曽根さんを知ったのは随分前のテレビ番組『情熱大陸』に出演された時です。
その頃彼はまだニューヨークを拠点に活動をされていました。 ニューヨークのジャズクラブで演奏をされているところを取材されていたのですがそこで衝撃だったのがインタビューで彼が演奏しているクラブについて『ビッグネームのクラブですか?』と質問された時表情が硬くなり『ビッグネームって何ですか?』とおっしゃっていました。 素人の私から見てもその質問はないわあ、と思いました。 小曽根さんはニューヨークでご自分の音楽を追求されているのに『ビッグネーム』のクラブでの演奏がどれだけ彼にとって価値があることなんだ?と思いました。
その後小曽根さんは帰国され日本で活躍されています。
今日は多摩市のパルテノン多摩でのコンサートでした。
小曽根さんにとってパルテノンは思い入れのある場所だそうです。 チックコリアプロデュースで野外ステージで演奏をされたそうです。
そしてそのリハーサルの時当時17歳だった上原ひろみさんを紹介されたそうです。
チックコリアの話をしながら彼はきっと今日ここを見てくれている、とおっしゃりながらのステージでした。
私の席はわりと後ろの方だけど真ん中でした。 席を買う時チケット売り場の方にここで売ってる席で一番のオススメはどこですか?と訊いて買った座席でした。 この席が本当に良い席でど真ん中で小曽根さんの手が良く見えました。 それに小曽根さんはサプライズで私の座っている席近くのドアから登場されたので彼を近くで見ることができました。
一曲目を聴いた途端、私はニューヨークのジャズクラブにいるような気持ちになりました。
思わず足で拍子を取ったらカチカチと足音が響き、マズイ!と思ったらなんと小曽根さんの足音でした。彼と同じタイミングでの拍子がとても楽しかったです。
第一部は即興演奏が続きました。 そこで今日一番のハプニングが
小曽根さんが「ところで今どれくらい演奏してます?時計を忘れてきちゃって自分がどれくらい演奏してるか分からないんです。」と・・・
前の席の方が時間を教えてあげてました
かなり緊張感いっぱいの一部に比べると二部はジャズなのですがなんとなくクラシックを聴いているような気分になる演奏でした。
さすがにバークレーを首席で卒業されている方です。超絶技巧に感動しました。
本日一番抒情的だな、と思った曲はアンコールで演奏された『リボーン』という曲でした。
あっという間にコンサートは終わってしまいました。 機会があればまた小曽根さんのコンサートに行きたいです。