たまたま 同じ宿に泊まっていた方から青鬼地区のお話を伺いました。
何もない所だけれど 重要伝統的建造物保存地区に指定され 日本の原風景が見られる、ということで ちょっと行ってみたくなり ツレアイに話して出かけてみました。
かなり急で細い道を車で進み ここでいいのかしら?と心配になった頃に到着しました。
なんと写真を撮り忘れてしまったのですが 昔ながらの茅葺き屋根の家が点在していました。
しかし、茅葺き屋根の形はしているのですが ほとんどのお宅は茅葺き屋根の上からトタンを貼っていました。
そして各お宅の屋根のところにそのお宅の屋号なのでしょうか、漢字が何か書かれていました。
そして 棚田がずっと拡がっていました。 ほとんど人にも出会えませんでしたが たしかに なぜか懐かしい風景がそこにありました。
こちらの棚田は 日本の棚田は百選に選ばれているそうです。
幼稚園の頃、祖母に連れられ 田舎の親類のお宅に遊びに行ったことを突然思い出しました。
一面の田んぼ、昔ながらの広い縁側のある家、小さな川が家の横を流れているところ・・・本当に懐かしくなりました。
こちらは 流れている用水の水力を使った米を精米するための施設だそうです。
この青鬼地区はもちろん住民が住んていらっしゃるところなので 観光客にはマナーに気をつけましょう、と掲示されています。
観光客のためには 駐車場があり、そこで車を降り、あとは徒歩での観光となります。
そこで観光客のために お善鬼の館という建物があり、そこにトイレもありました。
内部には 昔の農具が飾られていました。
お散歩していたら 昔の農機具置き場みたいなところで サイダーを売っているおじいさんに遭遇。
青鬼地区のことをいろいろ教えていただくことができました。
ツレアイが子どもたちは この山道を歩いて学校へ行くんですか?と尋ねたら 「子どもなんてひとりもいませんよ。 それどころか60歳以下の人間はふたりだけです。」と答えがかえってきました。
そして あちこちに見えるおうちも かなりの数が空家になっているそうです。
でも、地域の方たちの努力があるのでしょうか、さびれて今にも壊れそうなおうち、というのはありませんでした。
それでも おうちが立派なぶん、夜になったら灯りのつかないおうちがあちこちにある、という景色を想像してしまい寂しくなりました。
昔は遠くからやってくる人たちのための街道になっていたそうです。
いろいろなお話が伺え楽しい時間を過ごせました。
白馬にいらっしゃる機会があり、お時間があれば ぜひ一度いらしてみてください。 初めての場所なのになぜか懐かしくちょっと切なく不思議な気分になる場所です。