
ある家に強盗に入った三人の若者が今は空き家になっている一軒の雑貨店に逃げ込む。
三人が潜んでいるところへ一通の手紙が投げ込まれた。 差出人は「魚屋ミュージシャン」。 文章の初めに「今日ジョン・レノンが亡くなりました。」と書かれていた。
三人が調べるとそれは1980年のことだった。 魚屋ミュージシャンは大学を中退しミュージシャンを目指している魚屋の息子松岡克郎だった。 祖母が亡くなり父が倒れたことを心配した克郎は将来のことを悩み 悩みを聞いて返事を書いてくれる雑貨店の店主に相談の手紙を書いた。 その手紙が2012年に届いたのだ。
違和感を感じた三人は雑貨店かた飛び出し町を逃げ回るがどうしても雑貨店に戻ってきてしまう。 三人のうちのひとり幸平は魚屋ミュージシャンに返事を書く。 彼らは次々と投げ込まれる悩みの手紙に返事を書き始めた。 いろいろな人が投げ入れる悩みの手紙がやがてひとつのつながりを持ってくる。
この話は1964年から始まり1980年、1988年、2012年を行き来しながら進んでいきます。 原作は東野圭吾さん。
原作がおもしろいから映画もおもしろいのだと思います。
ちょっと違うかもしれませんが ディケンスの『クリスマス・キャロル』を思い出すようなお話です。
ひと晩のうちの出来事なのに30年の時間が行ったり来たりを繰り返します。
ナミヤ雑貨店店主の西田敏行さんがとてもいい雰囲気でした。
三人の若者も性格の違いが出ていました。
主役の山田涼介くん、テレビで金田一少年とかやっていませんでしたっけ? そこそこのファンなのですが敦也役は違う俳優さんの少し暗く抑えた演技でも見てみたいなあ、と思いました。
門脇麦さんもステキな女優さんですが なぜあそこでダンスをするんだろう?といった場面はありました。
尾野真千子さん、成海璃子さん、私は好きです。